こころと身体の栄養療法

主治医が教えてくれない栄養療法の話    うつ、がん、アンチエイジング

うつと貧血 タンパク質・鉄の重要性 血液検査 プロテイン摂取

貧血は国民病

貧血は国民病と言えるほど増加しています。その多様な症状は身体だけでなく、こころの病気(うつ)にも影響を与えています。

日本は今“貧血大国”と呼ばれています。国民病といえるほど貧血の人が多いのですが、そのほとんどの人が自分で貧血に気づいていませんし、いろいろと出ている症状が貧血という病気によるものだということにも気づいていません。

だるい、疲れやすい、頭痛がする、肩こり、腰痛、いらいら、うつ状態などの症状があってもそれはきっと忙しいから、疲れているから、ストレスのせいだろうということにして、病院を受診することがないまま苦しい日々を過ごしています。

かくれ貧血(潜在性鉄欠乏症)は健診やドッグでは見つからない

人間ドックや健康診断を受けても貧血が見過ごされてしまうことも多くあります。これは、通常の貧血の診断項目である“赤血球数”や“ヘモグロビン”だけではわからない「潜在性鉄欠乏症」、いわゆる「かくれ貧血」の場合です。

かくれ貧血では“体内の貯蔵鉄が少なくなっている状態”なのですが、このかくれ貧血が日本人にはかなりの割合で存在します。そして、検査をしても異常はないけれど、とにかく体調が悪いということであちこちの内科にかかり、胃腸薬や頭痛薬を処方されたり、はたまた精神科に回されて抗うつ薬や睡眠薬を投与されたりしているのです。

貧血の症状 自分で貧血に気づくために

鉄不足になると、どのような症状が出るのでしょうか?

立ちくらみ、めまい、失神
耳鳴り
偏頭痛
全身倦怠感・易疲労感
動悸・息切れ
呼吸困難
朝なかなか起きれない
節々の痛み(関節、筋肉)
腰痛
冷え性(体温の低下)
結膜蒼白
舌乳頭萎縮(舌炎)
口角炎
嚥下障害(ものが飲み込みにくい)
食欲不振
出血、あざができやすい(血管がもろくなる)
肌荒れ、ニキビ
しわ、しみができる
脱毛、髪のこしがなくなる
爪が弱くなる、割れやすい、二枚爪になる 
スプーンネイル(爪の変形)
異味症(変なものが食べたくなる。土を食べたり、冬でも氷をがりがり食べる)

土を食べたくなるのは、鉄の含まれるものが欲しくなるからなのかもしれません。
ある患者さんは、南部鉄のやかんの注ぎ口をしゃぶっていたそうです。

肥満
炭水化物、糖分への強い欲求で糖質制限できない

不妊症
むずむず足症候群
発がんの危険性(免疫力の低下)

喉の違和感(喉になにかつかえている気がする)
いらいらする
集中力低下
子どもの学力の低下
気分の落ち込み(うつ状態)
神経過敏
神経質になる
ADHD

あげればきりがないほど、貧血の症状は多彩です。おそらくあなたもこのうちのどれか一つくらいはあてはまる症状があるのではないでしょうか。

簡単に言えば、鉄不足が起こると、細胞、皮膚、粘膜、免疫、神経に異常が出ます。コラーゲンの働きも落ちますので、血管も影響を受けます。つまり、全身いたるところに障害が出ると言うことです。

貧血の原因

①摂取量不足
②排出量増加
③需要の増加

①摂取量不足
これは、食べ物の偏り、栄養不足、ベジタリアン、ビーガンなどの方です。無理なダイエットによっても鉄不足となります。

②排出量増加
各種の病気が原因の場合と女性、アスリートの方、そして献血などです。
アスリートの貧血については、こちらをご覧ください。
献血と貧血についてはこちらをご覧ください。 
病気として多いのは、消化器疾患です。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃・大腸ポリープ、胃がん、大腸がん、痔、大腸憩室などです。
貧血の方は一度消化器系の病気の検査(便潜血検査や内視鏡検査)をお受けになることをお勧めします。

女性では、月経がある場合にはそれだけで1日2mg程度の鉄が失われてしまいます。
また、子宮筋腫、子宮内膜症などで過多月経となっているかもしれませんし、子宮がんの可能性もあります。
これらをチェックするためには婦人科検診をお勧めします。

③需要の増加
妊娠時、授乳時などは胎児、乳児に鉄を供給しています。成長期の子供も普段よりもたくさんの鉄が必要になります。

 コラム  私の貧血の経験

実は私自身が、学生時代に重度の鉄欠乏性貧血になったことがありました。そのときに出た症状はまさに典型的なものでした。

まず異味症です。氷は寒い時でも常にガリガリ食べていました。私は氷だけではなく、テニスのボールの缶を開けた時の臭いが好きだったりしました。貧血でふらふらしながらテニスの練習をしていたときに、新しいボールを出すと必ず、缶の匂いを深呼吸で吸い込んで
「あーなんていい匂い!」と思っていました。
更にもう一つ、ガムを噛んでいると、飲み込みたくて仕方なくなるのです。我慢はしていましたが、時々は飲み込んでしまうこともあって、
「大丈夫かしら。。。」
と心配になったりしていました。

今から考えると明らかに異常でした。流石に土は食べませんでしたが、土の匂いも好きでした。
そして爪。常にあちこち二枚爪になっていて、「弱い爪をカバーしなくちゃ」と考えてマニキュアを塗っていました。スプーンネイルも出ていましたので、マニキュアはきれいに塗れなかったのでした。

もちろん、めまい、ふらつきなどしょっちゅうのこと。
お風呂の湯舟につかっていて、立ち上がろうとすると、くらっと目の前が真っ暗くなって、そのまま倒れてがつんと頭をぶつけてたんこぶを作ったことも一度や二度ではありません。本当に危ない思いをしました。

極めつけに、テニスの試合のときに倒れて意識を失い、応援に来てくれた同級生の車で自宅まで送り届けてもらったのです。
当時、ヘモグロビンが6くらいまで低下していました。検査を受けたところ、胃潰瘍がありましたので、本当に危ないことでした。
「医学生なのに、こんなになるまで貧血だと気が付かないなんて!」と先生には怒られました。。。

貧血の診断 血液検査項目

鉄の状態を確認するためには血液検査を行います。

貧血の血液検査の項目は

検査項目
 

男性女性
赤血球数4.0〜5.5*106/μl3.5~5.0 *106/μl
ヘモグロビン濃度(血色素量)14.0~18.0 g/dl14.0~18.0 g/dl
ヘマトクリット40.0~50.0 %35.0~45.0 %
血清鉄58~188 ㎍/dl 48~170 ㎍/dl
フェリチン20~250 ng/ml10~80 ng/ml
TIBC(総鉄結合能)253〜365246〜410

通常の健康診断では、貧血は通常赤血球数とヘモグロビン、血清鉄の値で診断します(検査項目に血清鉄が入っていないこともあります)。
一般の診療の場合には、保険適応の関係もあり、あまりたくさんの項目を測れないということも関係しています。これらの項目が上記の基準値以下である場合には貧血ということになります。そして貧血を疑った際に、それ以外の検査項目が追加される形となります。ただし、これでは「かくれ貧血」を見逃してしまうことになります。

貧血をしっかりと診断するための検査項目

血算:赤血球数(RBC) 白血球数(WBC) 血色素量(ヘモグロビンHb) 
   ヘマトクリット値(Ht) 血小板数など 
血清鉄(Fe)
フェリチン
TIBC
CRP

追加で、タンパク質不足の有無を調べる項目
BUN

これらの項目を検査してもらうようにお願いしましょう。
医師の判断によっては、検査費用が自費となる可能性もあります。
また、これらの血液検査について、「サプリメントの服用状況の確認」のために医師にお願いして行う場合には保険適応とはなりません。医師が“貧血症状・疑いがある”と認めて検査を行う場合を除き、診察料含めて自費診療となる可能性があることをご理解ください。

血清鉄

血液の液体成分(血清)の中では、鉄はトランスフェリンというたんぱく質と結びついて運ばれています。これが血清鉄として測定されます。血清中のトランスフェリンの全体の量は総鉄結合能(TIBC)で表され、これと血清鉄の値から血清中の鉄飽和度(TSAT)が計算されます 。

フェリチン

フェリチンは貯蔵鉄です。いわば、鉄の貯金です。血清フェリチンの1ng/mlは貯蔵鉄8~10mgに相当します。鉄欠乏性貧血では貯蔵鉄が低下しますので、ヘモグロビン、血清鉄の低下に加えて、フェリチンも低下します。けれど、フェリチンは鉄不足のときに敏感に反応してヘモグロビンや血清鉄よりも早く低下するのです。ですから、通常の健診の検査項目となっているヘモグロビンや血清鉄を測るだけでは早期の貧血の判定はできません。

これが”かくれ貧血”(潜在的鉄欠乏症)といわれるもので、フェリチンのみが低下した状態ですから、通常の貧血検査を行っても異常は認められず、正常として見過ごされてしまいます。

フェリチンの値の解釈については注意が必要です。フェリチンの値が高くても貧血がある、という場合があるのです。

炎症や悪性腫瘍では、細胞が壊れて、細胞の中のフェリチンが漏れ出して血液中に放出されるため、血清フェリチンが上昇することになるのです。

そのために検査の項目を追加します。

フェリチンが高くても

血清鉄が低ければ貧血、
TIBC、UIBCが増えていればやはり鉄不足
CRPが高値であれば、炎症やがんを疑います。
これらの情報を組み合わせて判断します。

フェリチンについては慎重に判断しなければいけません。

TIBC(総鉄結合能)

通常トランスフェリンの約1/3が鉄と結合し,残りは未結合の形で存在しています。血清中のすべてのトランスフェリンと結合できる鉄の総量を総鉄結合能(TIBC)といいます。簡単に言えば、TIBCは、鉄を運ぶ蛋白質の能力を見るものです。
また、不飽和(未結合)のトランスフェリンと結合しうる鉄量を不飽和鉄結合能(UIBC)といいます。つまり、TIBC=UIBC+血清鉄 という関係になっています。
なお、TIBCとUIBCは保険ではどちらか一方しか検査することができません。UIBCはあまり測ることはないと思います。

TIBCが上がる時は鉄不足があり、身体が代償性に、鉄を運ぶ蛋白質を増やしている状態です。ですから、この値が上昇しているときは鉄欠乏があるといえます。

CRP:C反応性蛋白と呼ばれるマーカーです。炎症が起きるとその場所の細胞が壊れ、血中にたんぱく質の分解産物であるCRPが増えます。通常は血中にほとんど存在しないため、これが上昇すると炎症や怪我、腫瘍など、細胞が破壊される状態があることを示します。

BUN

臨床的には、腎機能、肝機能を評価する検査項目です。検査値が高い場合は腎臓の悪化、低い場合は、尿素を作る肝機能の低下、またはタンパク質不足などが考えられます。

タンパク質摂取の指標とするならば、10以上は欲しいところです。

基準値:8~21mg/dL

鉄の大切な役割 酸素を運び、エネルギー、神経伝達物質を作る

鉄は酸素を運ぶヘモグロビンを作ります。また、細胞のミトコンドリアがエネルギー(ATP)を作り出すときにも必要となります。鉄が足りなければ酸素不足になるだけでなく、生命活動の源であるエネルギーを作ることができなくなるのです(この仕組みについては別途ご紹介します)。

ですから、鉄不足になると、身体全体が元気がなくなってしまい、多彩な症状が出ることになるのです。そして、その影響は身体だけでなく、こころにも及びます。

鉄は、神経伝達物質であるドーパミン・ノルアドレナリン・セロトニンをつくる酵素の補酵素として働いています。ですから、鉄不足になると、これらの神経伝達物質が不足し、精神的な症状が出現します。

「私、貧血気味なの。よく立ちくらみやめまいがするのよね。。。」と平気な顔で話をしている女性がいます。実は、このような状態はそのまま放置していると大変なことになるのです。それにも関わらず、知らないがために放置してしまっている女性がとても多いのです。

こころの病も鉄・タンパク質不足が原因  ”二大欠乏症”

こころの健康のためには、私たちの脳の中で神経伝達物質がきちんと働かなければいけません。この神経伝達物質はタンパク質から出来ています。

ドーパミンは必須アミノ酸であるフェニルアラニンから。
そしてノルアドレナリン、アドレナリンはドーパミンから作られます。

セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンから。
メラトニンはセロトニンから作られます。

GABA(γアミノ酪酸)は必須アミノ酸のメチオニンから作られます。

これらの神経伝達物質は心の健康を保つために重要な働きをしています。
タンパク質不足になると、これらの神経伝達物質が作られなくなりますので、様々なこころの不調が出るのです。

さらに鉄不足があると、神経伝達物質はうまく働きません、そうするとうつ症状が出ます。

タンパク質と鉄不足はしばしばセットでみられます。この二大欠乏症があると絶不調に陥るのですが、気がつかないうちに、この状態になっている人がとても多いのです。

このような人は精神科で治療を受けてもまったくよくなりません
実は栄養不足が原因なのですから、抗うつ薬を飲んでもよくならないのです。

マタニティーブルー・産後うつも貧血が原因となります

女性はそもそも貧血の人が多いのですが、貧血を治療せず、そのまま妊娠、出産を経験すると、重症の二大欠乏症となります。最近は妊婦さんに太ってはいけないという栄養指導をするようになり、更に重症の人が増えているのではないかと感じています。

マタニティ―ブルーとなってうつ状態になったり、育児ノイローゼで自殺に追い込まれることもあるのです。

最近、妊産婦の自殺招く「産後うつ」についてのニュースが報道されていました。
国立成育医療研究センターの研究チームが発表した内容によると、妊産婦が死亡する原因の約3割が自殺で、2015年から2016年の2年間に妊産婦の死亡(妊娠中から産後1年未満のの死亡)357名のうち、自殺が102名と最多であったということです。
第2位はがんで75名です。(2018年9月6日 読売新聞朝刊)

これは、産後の女性の貧血によるものです。

鉄分の不足により、神経伝達物質の不足が起こることが直接の原因であると考えます。

女性はそもそも貧血である場合が多いのですが、妊娠中の母親は自分を犠牲にして胎児に鉄を与え続けるようです。
糖質制限を推奨している産科医の宗田哲男先生が衝撃的なデータを紹介なさっていました。
母親のフェリチンが20で、臍帯血のフェリチンが200だったというのです。
母親はまさに身を削って子どもを胎内で育むのです。
妊娠、出産ではフェリチンが相当量(50以上)減少すると言われています。
このままの状態で放置しておくと、産後に鉄不足でうつになるのは当然でしょう。

詳しくは、産後うつ、マタニティーブルーは鉄不足 もご覧下さい。

そもそも、重度の貧血があれば、不妊症となって子どもを授かることはできません。
着床したとしても、発育不全、あるいは神経障害などによって流産となってしまうことも予想されます。

また、たとえ無事に出産までこぎつけたとしても、生まれた子供にも影響が及ぶ可能性があります。
落ち着かない子供(発達障がい)も鉄不足が原因となっている可能性が示唆されているのです。

乳幼児における鉄不足と脳の発達

胎児のとき、あるいは乳児、幼児のときに脳は大きく発達します。このときに鉄不足があると、障害が出る可能性があります。妊娠中の女性はしっかりと鉄の補充を行わなければいけません。貧血は母体のためだけでなく、子どもの脳のために大切なのです。
鉄不足があると運動、行動機能の発達

0歳から1歳までの1年間は人の一生のうち、一番成長するときです。また、1歳から2歳も発育が盛んです。この時期には鉄不足になることが多くあります。
特に、母乳栄養児にその傾向が強いのです。母親も鉄不足であることが多いため、母乳だけでは鉄不足となります。
この時期の子どもの脳の発達は著しく、脳は3歳時に大人の8割まで成長することがわかっています。脳の成長を促すためには様々な栄養素が必要となりますが、その中でもとくに鉄が重要です。
鉄はオリゴデンドロサイトの機能にも関与しているため、運動、行動機能の発達に支障が出ます。また、上でお話ししたように、ドーパミンなどの神経伝達物質の機能が低下するため、脳の発達にも影響を与えると考えられています(1)。

子どもの頭をよくするための栄養については、こちらをご覧下さい。

医師であっても貧血に気が付かないことがあります

ところが、医師であっても、患者さんが訴えている症状が鉄欠乏によるものだと気がつかないことが多いのです。そうなると、表面に出ている症状(患者さんが訴える症状)を抑える治療(対症療法)を行うだけになります。

これでは根本的な解決にはならず、いつまでたっても具合がよくならないということになってしまうのです。

びっくりすることには、うつなどの精神疾患も栄養障害、鉄不足によって起こっているのです。私は、ずいぶん前からうつ状態の方など、栄養や鉄不足が原因で精神的に落ち込んでいるケースがかなり多いと感じていました。そして、藤川徳美先生が実際に栄養治療、鉄治療でたくさんの患者さんを治していらっしゃるのをFacebookや御著書で拝見して、そのことをさらに確信することができました。

けれども、一般的な精神科の先生が貧血に気が付くことはまずありません。採血をしてフェリチンを測る精神科医はまだほとんどいないと思われます。
私は知り合いの精神科医に、
「うつは鉄とプロテインでかなり良くなりますよね?統合失調症もプロテインと鉄、ビタミン類で相当減薬できますよね?」
と聞いたところ
「そんなバカな話はない!そんなことになったら、精神科医がいらなくなってしまう」
と真顔で言われました。。。。

今は、患者さんが自分で勉強し、自分で気づいて栄養療法を始める時代になってきているのです。

精神的な落ち込みが栄養不足と気づいたきっかけ

私が本格的に栄養療法の勉強を始めるきっかけの一つは体調不良者との面談でした。

大学教員として体調不良の学生の話をじっくり聞いたり、産業医として社員と面談をする場合には1人1時間以上の時間をかけることもしばしばあります。必要な場合には何回も継続してお話します。病院やクリニックで臨床医として働いているとこのように時間をかけることは難しいでしょう。
ですから、栄養療法を行うクリニックの多くが自費診療を導入しているのです。

 漠然とした体調不良という訴えがある場合、常に“メンタルの不調の可能性”を念頭におきます。そして生活習慣、家族構成などその方の背景を詳しく聞き取るのです。
このように丁寧に時間をかけてお話を聞いている中で不調者に共通している項目が浮かび上がってきたのです。

それは、
食習慣の乱れと運動不足”です。

この2つが、大学生の不調者にも、社員の不調者にもぴったりと当てはまりました。

確かに周りを見回しても、よく食べ、良く運動する人にはめったに不調者はいません。イメージとしては、

仲間としょっちゅう焼肉に繰り出してたくさん食べてよく笑う人
太陽の下で汗を流して運動をしている人(仲間がいればベスト)

 このような人は本当に健康です。こういう生活を送っている人には不眠症の人もいません。
 文献を調べてみると

しっかり食べる
笑う
運動をする
太陽にあたる

という行動、これらはすべて“科学的根拠に基づく健康法”であることがわかります。
不調になっている人は、これらのことができていないのです。

例えば大学生でしばしばみられるのは、大学に入学してから一人暮らしを始めた男子の不調です。
食事は判で押したようにコンビニのおにぎり、お弁当、カップヌードル、牛丼系、ファーストフードなどです。
お金を節約するのはまず食費が一番簡単だということ。
朝食も食べず、夜遅くまでアルバイトをして疲れて昼まで寝ているというライフスタイル。

私はゼミを午後13時半からやっているのですが、その時間に「寝坊して遅刻です。」という学生が結構いるのにはびっくりでした。ですが、これは学生によくあることなのです。

ほとんどが炭水化物メイン”の食事をとっていて、たんぱく質もビタミンもミネラルもありません。こんな不健康な食事では不調になるに決まっています。

会社員の場合には、メンタルで不調を来す者は過重労働を強いられている人という別の特徴もありますが、その中でも割合として多いのは入社後しばらくたった若い男性社員です。聞くとやはりたいていは一人暮らしです。何を食べていますか?と質問して聞いてみると、なんと偏った食事をしているのだろうと愕然とします。

過重労働があると、しわ寄せは食事と睡眠に来ます。

夜遅くまで働いて、疲れて帰ると食べる元気もなくてそのまま寝てしまう人も多いですし、朝もぎりぎりまで寝ていて朝ご飯は抜きになります。あるいは、夜中に食べ過ぎてすぐに寝てしまい、肥満になる人も。いずれにしても良いことではありません。

 

栄養療法で元気になる タンパク質と鉄

このような不調者が改善できること、一番簡単なのは、栄養です。運動はハードルが高い人が多いですし、人がいないと成り立たないことは難しいですから。

自炊ができるという人には、まずは肉と野菜をしっかり食べるように指導しますが、多くの人は一人暮らしで、
「自分ではできません、無理です」
とおっしゃるため、プロテイン(糖質の入っていないもの)とサプリメント処方をお渡しします。騙されたと思って2か月毎日のんでみてください、とおすすめするのです。

すると、急激に元気になるのです。朝起きられない、身体がだるい、常に頭がぼーっとしている、頭痛がする、肩こり、腰痛がひどい、精神的に落ち込んでしまう、やる気がでない、などの多彩な症状がびっくりするほどよくなるのです。本人ですらびっくりして、結婚している人ですと

「かみさんにも飲ませ始めました!」

という人もいます。そして奥さんに飲んでもらった人の多くが、奥さんの劇的変化を報告してくれました。

「先生、ぼく1か月でまったく怒られなくなりました!すごく幸せです!」とか
「奥さんがいらいらしなくなって子供たちも喜んでいます」とか
「奥さんが肌の調子が良くなったと喜んでいます!」

他にも、

 便秘が治った
 抜け毛がとまった
 毎日飲んでいた頭痛薬がいらなくなった
 肩こりが消えた
 よく眠れるようになった

など、まるで魔法のようです。

これはすごいとびっくりしました。同じような食事を摂っていると奥さんだって栄養不足になります。しかも女性は生理があるので貧血も必ずあるはずです。栄養療法の効果は素晴らしいものがあります。

栄養療法 食事・サプリメント処方

私のサプリメントの指導はとても簡単なものです。

私がこの話をすると「こんな簡単なことで、辛い症状が治るなんて、嘘でしょう?」という人もいますが、本当にシンプルなことなのです。

そもそも、身体は栄養素でできています。薬で作られている訳ではありません。あるべき栄養素をしかるべき場所にバランスよく届けることができれば、身体は確実に元気になります。これが、分子整合栄養療法の考え方なのです。

食事について

1)卵を毎日たくさん食べましょう。最低2個
  私は毎日ゆで卵をお昼ご飯に食べています。おやつ、夜食もゆで卵です
2)お肉を毎日食べましょう。 
  焼いて塩こしょうだけでも美味しいです。レモンを絞っても
3)野菜を食べましょう
  人参、大根、トマト、パプリカ、きゅうりなどはそのまま生で食べることができます
4)果物を食べましょう。一人暮らしでも簡単に食べられるものがおすすめです
  みかん、キウイ(キウイは半分に切って、ギザギザナイフですくって食べるだけ
  りんご(無農薬のものをできれば皮ごと)
5)ヨーグルトを夜に食べましょう
  無糖で。もし味を加えるなら、果物、ドライフルーツなどを添える
6)おやつにナッツ類を食べましょう
7)カップヌードル、コンビニのお弁当などは食べない
8)鉄のフライパン、南部鉄のやかんを使いましょう

すべてとても簡単なのですが、一人暮らしの男性にはこれでも相当ハードルが高いようです。特に、うつ状態で落ち込んでいる人や、忙しく、疲れきっていて買い物に行く暇も元気もない、という人も多いため、やはりサプリメントが必要となります。

サプリメント基本セット

 プロテイン  20g×2回  できればヨーグルトに入れて
               この量は最低限です。体重、運動量によって異なってきます。
 鉄剤 
 マグネシウム
 ビタミンB群
 ビタミンC
 ビタミンE

本当はビタミンA、D、腸内細菌対策も加えたいところですが、多くなりすぎるので、まずはこの6種類としています。

プロテイン、サプリメントについてはこちらをご参照ください。

ビタミンCは鉄の吸収を助ける

食事に含まれている鉄には、ヘム鉄と非ヘム鉄があります。ほうれんそうなど、植物に含まれるのは非ヘム鉄で、吸収率が低いものになります。ビタミンCはこの非ヘム鉄を吸収しやすい形に変えてくれます。果物や野菜を摂るだけでなく、ビタミンCのサプリメントを摂ることで鉄を効率よく吸収しましょう。

お茶の飲み方と鉄の吸収について

緑茶、紅茶、コーヒーなどにに含まれる”タンニン”は健康に良いと言われる反面、鉄の吸収を阻害する可能性があります。ただし、食事、鉄の摂取から1時間時間を空ければその影響はなくなることがわかっています。食事中や食後にはこれらの飲み物は避けましょう。
麦茶、ほうじ茶はタンニンを含まないのでおすすめです。

鉄の調理器具

ばかにできないのが、鉄の調理器具です。日本人が鉄不足になった原因には、調理器具の変化も影響しているのではないかと考えています。
鉄のフライパンはこげやすいとか、やかんなんて時代遅れだ、と思われるかもしれませんが、日々の小さな積み重ねが健康の基礎を作ります。是非取り入れてみてください。鉄の調理器具はちょっとハードルが高い、ということであれば、鉄の玉をやかんや鍋に入れて鉄補充効果を狙うものもあります。チャームのように、いろいろな形があって可愛らしいものです。ぜひお試しください。
鉄については詳しくはこちら(準備中)をご覧ください。

鉄剤をのんでむかむかする人は重症な栄養失調
(タンパク質不足)

栄養指導を始めたときに、鉄とビタミンC、ビタミンB群のみのサプリメントをお勧めしていました。ところが、
「むかむかしてしまって飲めません」
という人が相次いだのです。

多いタイプとしては、青白く、やせていて元気がなさそうな人です。明らかに栄養失調の状態です。摂食障害の人もいました。

鉄剤によって胃部不快感、吐き気、下痢、便秘などが出るのはわかっていましたが、必要なのに摂れないというのは困りますので調べてみたところ、栄養不足、特にタンパク質の不足があるとこのような症状が出て、身体が鉄剤を受け付けないことがわかりました。むかむかするというのは、危険信号なのです。
栄養不足があると、いくら鉄剤をのんでもしっかり働かず、逆に肝臓をはじめとする臓器や筋肉に鉄が沈着してしまうこともあります。タンパク質だけでなく、マグネシウムの欠乏があるとミネラルバランスが崩れてやはり肝臓に鉄が沈着する可能性も指摘されています。

鉄は体内に3~4グラムありますが、タンパク質と結合した形で運ばれたり、貯蔵されたりしています。
約70%は赤血球中のヘモグロビンとして、残りはミオグロビンや電子伝達系,代謝 酵素などの補欠分子としてのヘム鉄として、網内系細胞での貯蔵鉄として存在しているのです。

鉄の輸送、貯蔵に関わるタンパク質はトランスフェリンです。トランスフェリンが足りないと、イオンの形で体内に存在することとなり、活性酸素を作り出して身体に毒となってしまいます。

もしかすると、身体が”毒”を察知して、それを入れないように気持ち悪くなったり、お腹が痛くなったりと、拒否反応を出しているのではないかと思うほどです。

タンパク質が足りなければトランスフェリンを作ることができません。
鉄を吸収、貯蔵、利用するためには、まずはタンパク質をしっかり摂って準備をしなければいくら栄養素を摂ったとしても身体の中で使われるようになりません。
また、赤血球やヘモグロビンを作るためにもタンパク質が必要です。

タンパク質は貧血の改善のためにとても大切なのです。

鉄剤をのんでむかむかする 

という方はものすごい栄養失調だと自覚してください。

まずはしっかりとたんぱく質を摂って鉄剤が飲める身体にしましょう。

同じことが、肉を食べると気持ち悪くなる、という人にも言えます。ベジタリアンになった人が良く話していることです。ずっとお肉を食べていないと食べたい気持ちが起きなくなる、ともいうのです。

「私はもうお肉を必要としない身体になった」
「お肉は好きではないのです。気持ち悪くなるから。。。」

これは決して良いことではありません。鉄とタンパク質がたりないために起っている大変なことなのです。
肉を食べるのをやめる、あるいはほとんど食べないとひどい貧血になります。そしてしばしばたんぱく質不足も伴っています。

もともと肉は嫌いだったという人もいるかもしれませんが、たんぱく質不足になると、鉄を含む肉を食べれば気持ち悪くなるため、余計に食べなくなってしまいます。これでは鉄剤を飲むこともできません。

この負の連鎖を断ち切るにはまず質の高いプロテインをしっかり補給することです。栄養不足を解消することが必要なのです。
大切な鉄を補給できるように、ゆっくりと身体を整えていかなければいけません。

鉄不足がある方は、はじめにしっかりとタンパク質を補充してから鉄剤をのむようにしてください。タンパク質が充分に足りてくると、嘘のように気持ち悪さが消えるはずです。

タンパク質の重要性と推奨摂取量

体内でミネラル、栄養素を運ぶのはタンパク質です。生体の様々な反応に必要な酵素もタンパク質、ミネラル、ビタミンがなければ働くことができません。
さらに、セロトニンなど、精神機能の影響を与える神経伝達物質もタンパク質でできています。
また、身体を作り上げている細胞もタンパク質や脂質で作られているため、これらの栄養素が足りなければ必ず支障が出てくるのです。

タンパク質が不足すれば、すべてにおいて機能が低下し、体調不良となります。

まずは、体重1Kgあたり1gを目安にタンパク質を摂取しましょう。不調がある人、運動をしている人は1.5倍から2倍の量をとってください。腎機能障害がある方は除きます。

タンパク質について、詳しくはこちらをご覧ください。

プロテイン摂取の注意点  乳糖不耐症

タンパク質をプロテインパウダーで摂るときに、あまりにも栄養状態が悪い人が急にプロテインを大量に摂ろうとすると、具合が悪くなることがあります。

プロテインは一度に20g(タンパク質の量で)を規定量としていますが、始めは10g程度から少しずつ慣らしていってください。

また、プロテインパウダーでお腹が張ったり、下痢や便秘になることがあります。
下痢になる人は、カゼイプロテインが原因の場合、そして乳糖不耐症の場合です。

乳糖不耐症とは、乳糖を分解するラクターゼという酵素の活性が低い人です。この酵素は赤ちゃんのときには母乳の乳糖を分解するために活性が高い状態ですが、だんだんと低くなる人がいるのです。
大腸に乳酸菌やビフィズス菌が多ければ大腸で分解されますから下痢にはなりません。
腸内細菌叢に善玉菌が多い人は問題ないのですが、そうでないと便がゆるくなったり、下痢になったりします。
こういう方は、腸内細菌をととのえる努力をするとともに、牛乳に溶かさずに水に溶かして飲んでみてください。ラクターゼの活性の状態によっては、これだけでも下痢にならなくなる人がいます。

それでも下痢するようであれば、乳糖を除去したプロテインを飲むようにしてください。

具体的には、アイソレートタイプのホエイプロテイン(WPI:Whey Protein Isolate)になります。
お勧めのは、「バルクスポーツ プロテイン アイソプロ ナチュラル」、「ファインラボ 徳用ホエイ・ピュア・アイソレート」です。どちらもAmazonで購入できます。

便秘は、粘度の高い状態でプロテインを飲むと起きることが多いです。水分を十分に摂取して、食物繊維も一緒に摂るようにしてください。

プロテインの、粉がどうしても苦手、という方にはプロテインバー、プロテインドリンクなどもありますが、どうしても食べやすい、飲みやすい味付きのものは、人工甘味料が含まれてしまいます。もちろん、タンパク質の補充を優先して考えても良いのですが、できれば人工甘味料は避けたいものです。大人の方は味のついていないナチュラルのプロテインをがんばってのんでください。

お子様などで、プロテインパウダーは無理という場合には、ハンバーグ、餃子のたね、シュウマイのたね、の中につなぎとして練り込む、ケーキの粉に混ぜる、シチュー、カレーライスの中に溶かし入れる(直接振り入れるとだまになりますので、片栗粉のようにあらかじめ少量の水で溶かしてからいれてください)、ピザ生地、ちぢみの生地を作るときに中に入れるなど工夫をして頂くと良いと思います。

ヘリコバクターピロリ菌感染症と鉄欠乏性貧血

ヘリコバクターピロリの除菌後に鉄欠乏性貧血が改善するケースが多く報告されています(2,3)。ピロリ菌がが産生するIL-1βの上昇やウレアーゼ、胃粘膜萎縮による低酸症や血清ペプシジン値の増加などが起こるため、小腸からの鉄の吸収が低下することが原因であると言われています(4,5)。

一般的にピロリ菌感染による鉄欠乏生貧血は、鉄剤の効果が低かったり、再発しやすいことがわかっています。除菌療法が効果があり、鉄剤投与が必要ないケースも報告されています(6,7)
鉄不足を治療してもなかなか良くならない貧血の場合には、ピロリ菌の検査を受け、陽性であれば除菌治療をしてみることをお勧めします。

ピロリ菌感染者はうつ症状を呈することが多いことが示されています(8)。このため、ピロリ菌の除菌をすると鉄不足が緩和されてうつ症状が改善する可能性があります。

小児においても、数パーセントがペリコバクターピロリに感染していることがわかっています(9)。小児の貧血においても、なかなかよくならない場合には、ピロリ菌について念頭におく必要があると考えています。

小児が何故ピロリ菌に感染するのかははっきりとわかってはいませんが、ひとつの原因として、離乳食を食べさせるときに口で噛んだものを与えることがあげられています。スプーンなどを共有するというのもリスクになります。またこれらは虫歯の原因(虫歯の原因菌の感染)にもなりますから、行わないように気をつけて下さい。

ビタミンCの摂取はピロリ菌感染を抑えるために効果があると言われています。ビタミンCの摂取も合わせて行ってください。

牛乳貧血に注意

牛乳をたくさん飲み過ぎると貧血になることが多いのです。小さいお子さんで、牛乳をたくさんのんでいるケースによくみられますが、あまり知られていません。背を伸ばすため、栄養を摂るために牛乳をたくさんのむようにしている人も多いことでしょう。

栄養に気をつけているのに、かえって貧血になってしまうというのは問題です。
原因ははっきりしていませんが、牛乳の鉄含有量が少なく、吸収率も低いために起るようです。
牛乳に対するアレルギー反応が影響しているとも言われています。

3ヶ月以上毎日大量に牛乳を飲み、貧血と低タンパク血症が起きた場合に診断されます。

貧血で顔色が悪くなり、タンパク質不足で浮腫が出ます。腸管から出血が起って、便潜血反応が陽性となることもあります。

牛乳ばかり飲み過ぎると、お腹がふくれて他の食品が食べられないことも影響します。
牛乳は栄養がたっぷり入っているから子どもには牛乳だけのませていれば安心だという考え方は間違っています。

牛乳を飲み過ぎないように注意してください。

焦らず、ゆっくり治しましょう

どんな病気もそうですが、病気になるためには長い年月がかかっています。有害な化学物質などによる病気は、一瞬で具合が悪くなりますが、それ以外の病気の多くは長年の生活習慣によって起ります。

長い時間をかけて悪くなったものは、すぐには治りません。じっくり時間をかけて治していく必要があります。
栄養療法は焦らずに、ゆっくり取り組んでください。回復までには少なくとも数ヶ月、長いと1年、2年くらいかかることもあります。

鉄剤の摂取については摂り過ぎないように注意も必要です。鉄の過剰症は活性酸素を生じて健康を害するためです。
血液検査を受けて、状態を確認しながらサプリメントを摂る必要があります。長くなりますので、改めてご説明したいと思います。

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参考文献
(1) Katherine L Tucker, Thomas R Ziegler. Modern nutrition in health and disease. Lippincott Williams & Wilkins 2012
(2) 島田忠人 鉄欠乏性貧血とHelicobacter pylori感染症 日内会誌 99:1207~1212,2010〕
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/99/6/99_1207/_pdf
(3) Yuan W et al. Iron deficiency anemia in Helicobacter pylori infection: meta-analysis of randomized controlled trials. Scand J Gastroenterol. 2010 Jun;45(6):665-76. doi: 10.3109/00365521003663670.
(4) Annibale B et al. Concomitant alterations in intragastric pH and ascorbic acid concentration in patients with Helicobacter pylori gastritis and associated iron deficiency anemia. Gut 2003;52:496-501.
(5) Azab SF, Esh AM. Serum hepcidin levels in Helicobacter pylori-infected children with iron-deficiency anemia: a case-control study. Ann Hematol 2013;92:1477-83.
(6) Konno M et al. Iron-deficiency anemia associated with Helicobacter pylori gastritis. J Pediatr Gastroenterol Nutr 2000;31:52-6.
(7) DuBois S, Kearney DJ. Iron-deficiency anemia and Helicobacter pylori infection. A review of the
Evidence. Am J Gastroenterol 2005;100:453-9.
(8) Cader J et al. Is there any relation of Helicobacter pylori infection to anxiety and depressive
symptoms? Gastroenterol. Pol. 14(6):397-401. 2007
(9) 小児期ヘリコバクター・ピロリ感染症の診療と管理ガイドライン2017