宮川路子の水素栄養療法

主治医が教えてくれない水素・栄養療法の話   うつ、がん、アンチエイジング

鉄と健康 鉄不足と鉄過剰症 貧血はダイエットの敵 鉄過剰は長期的には健康障害を引き起こす

鉄は生きていくために非常に重要なミネラルです。
貧血がうつ病の原因となること、タンパク質の重要性などについてはすでにご紹介しました。
こちらです。

ここでは今までにまだご紹介できていない鉄についての話を書きておきたいと思います。
鉄不足はもちろん、身体に多くの影響が出ますが、過剰であってもまた同じように健康被害があるのです。

鉄不足は肥満を引き起こします

ダイエットをしたいと思って食事制限をすると、余計にダイエットしにくくなるのをご存知でしょうか?

ダイエットのために食事制限をすると、たいていの場合は鉄、ビタミン、ミネラル不足になります。

すると、ミトコンドリアの中でエネルギーを生み出すためのクエン酸回路を回すための補酵素が足りなくなりますから、回路を回すことができなくなります。
すると、エネルギーの産生は、クエン酸回路の手前の「解糖系」でのATPの産生のみに頼らなければいけないことになります。

エネルギー源である、

タンパク質
脂肪
糖質

のうち、糖質だけからしかエネルギーを得られなくなるのです。
解糖系は最も効率の悪いエネルギー産生システムです。

効率よくエネルギーを提供する脂肪やタンパク質が使えないのですから、大変です。
エネルギー不足となり、生命を維持するために、

できるだけ糖質をたくさん摂れ!

という指令が脳から出て、炭水化物に対するものすごく強い欲求が生じます。

これは身体を守るため、生き延びるための生理的な反応ですから、自分の頭、意識でコントロールすることはできません。ダイエットしなければ、と頭で思っていても、どうしても糖質を食べずにはいられなくなってしまうのです。

ダイエットしなければいけないにもかかわらず、甘いものやごはん、麺類などの炭水化物が無性に食べたくなってしまい、逆にダイエットができなくなってしまうのです。

鉄が足りないと、ダイエットは必ず失敗します。

また、鉄不足によって、エネルギーが不足すると、臓器、筋肉の元気がなくなり、基礎代謝が落ちてより痩せにくい体質になってしまいます。

脂質やタンパク質は糖質のように一気に血糖値を上げて、そしてインスリンの分泌によりあっという間に血糖値が下がってしまうようなことがありません。
食べるとエネルギーをゆっくり放出するため、腹持ちが良いのです。

糖質は食べれば食べるほど血糖値の上昇後の低下が起こり、よけいに食べたくなってしまうのです。

糖質からしかエネルギーを得られない状態である鉄不足では、ダイエットは絶対に成功しません。
この生理的な欲求を通り越して過度のダイエットに突入する(できる)と摂食障害(拒食症)という病気になってしまいます。

ダイエットを健康的に成功させるためには、しっかりとたんぱく質と脂質、ビタミン、ミネラルをとって、クエン酸回路を元気よく回しましょう。

鉄不足が解消され、たんぱく質、脂肪からエネルギーを十分に作り出すことができれば、甘いものなど食べたくなくなるはずです。
鉄とタンパク質についてはこちらをご覧ください。

貧血と不妊症

不妊症のひとつの原因に貧血があります。

子宮内膜は血管に富んでいます。受精卵がやってきたときに、子宮内膜が厚く、ふかふかのベッドのような状態であれば受精卵を包み込んで着床しやすいのですが、貧血では子宮内膜が育ちません。また、流れる血液の酸素供給能力が落ちていれば受精卵は着床することができません。
エネルギー不足で細胞の元気が悪くなっても着床能力は落ちます。

ホルモン剤を打って排卵を促したとしても、基本的なエネルギーの状態が悪いと妊娠には至らないのです。

貧血の女性は体温も低いことが多いです。エネルギー不足ですから当然のことです。
しっかりと鉄とビタミン、タンパク質を補充して子宮内膜を血流豊富なふかふかのベッドに作り上げてください。

鉄過剰症の健康影響  ヘモクロマトーシス 臓器障害

鉄過剰症はフェジンの静注を頻繁に行う場合や、輸血後の鉄過剰症が問題となることが多いのですが、経口のサプリメント摂取では必要以上の鉄の取り込みはなされないと考えられており、あまり心配する必要はありません。

日本における鉄過剰症は、頻回の赤血球輸血に伴って生じる輸血依存症です。原疾患として、骨髄異形成症候群と再生不良性貧血がその80%を占めています(1)。

フェリチンが200を超えるようなことがなければ短期的には問題はありませんし、治療効果として100を目指しているレベルでは過剰症を心配する必要はないと考えています。

うつなどの精神障害、発達障害などの治療にはまず鉄を上げることを優先させるべきであると考えています。

鉄過剰症としてもっともよく知られているのは、臓器の障害です。あらゆる臓器に障害が起きますが、とくに多いのは肝機能障害です。

内科医が鉄剤を避ける傾向にあるのはこのためです。
けれども、上述のように、日本においてはヘモクロマトーシスはほとんどが輸血で起きているものです。そして、遺伝性のヘモクロマトーシスもごくわずかですがみられます。鉄過剰症の家族歴があり、ずっと続く疲労感、肝機能障害などがある場合には、検査を受けてください。

ヘモクロマトーシスの治療には、食事療法、瀉血(血液を抜く治療)、鉄キレート療法があります。
瀉血では血液を200ml~400ml抜きます。献血と同じ量です。血液200mlに約100㎎の鉄が含まれているので、血液を抜くこの瀉血治療が有効となるのです。

鉄過剰症の長期的な健康影響 発がん

ただし、ほとんど危険がないからと言っても、鉄剤を漫然と飲み続けることはおすすめできません

鉄の有用性と有害性をきちんと理解したうえで、血液検査を受けながら飲むことが必要となります。ですから、栄養療法に理解のある医師に相談し、血液検査を受けながら摂取してください。

というのも、鉄が過剰の状態となると活性酸素が発生して、発がんの危険性が出てくるためです。PUBMEDで検索すると、鉄と発がんの関係について研究している論文がたくさん出てきます。

これは、鉄過剰の長期的な健康影響です。

発がんは長年経ってから起こるものですから、短期的になにも起きないからといって安心はできません。

オーソモレキュラー学会で、トーマス・レビー先生の講義を受けましたが、レビー先生は「鉄の害」についてかなり時間を割いて強調していらっしゃいました。

決してとってはいけないサプリメントとして、鉄、銅、カルシウムをあげていらっしゃいました。ただし、これは鉄が小麦粉などに添加されており、それが原料となっているシリアルを大量に摂取している米国人に対するものであって、日本人にはあてはまらないのではないかと考えています。日本人の貧血の割合は非常に高いですし、特に生理のある女性はほぼ全員が貧血傾向と言っても過言ではないほどです。

けれども、鉄も摂り過ぎると害になることは理解しておかなければいけません。鉄はもろ刃の刃なのです。

鉄はフリーラジカルを活性化させると言われています。フリーラジカルは冠動脈心血管疾患に炎症、障害を起こす可能性があり、動脈硬化、心血管疾患や慢性炎症、発がんの原因となります。

これを証明する研究の一つとして、閉経前の女性は鉄不足の状態であるために心疾患発症率が低いという論文があります(2)。
女性は閉経するとともに冠動脈疾患の発症リスクが増加しますが、それは貧血ではなくなるためだということです。かなり過激な意見ですが、鉄について知っているとなるほどと思えるものです。

また、発展途上国では肉など、鉄の多い食材の摂取が低く、鉄の吸収を阻害する食物繊維が多い食事であるため、鉄貯蔵量が低いのですが、冠動脈疾患のリスクが低いことがわかっています。

そして、献血をして鉄を喪失すると心疾患発症率が下がるという研究(3)があります。
1988~1990年の間に献血を行なった40歳以上の男性および51歳以上の女性、計2,000人以上を対象に、献血回数と10年後の心血管疾患(心筋梗塞、血管形術、バイパス手術)の発症率を比較したところ、献血回数が多い集団では、少ない献血回数(3年で1回)の集団に比べて発症率が低かったのです。

以下の内容は少し専門的になりますが、鉄と発がんについて
参考文献(1)の第1章 鉄代謝の病態生理 から抜粋、まとめています。

Toxic iron form. Non-transferrin bound iron(NTBI),labile iron pool(LIP).
島本悦弘、高後裕

鉄は、酸化の状態によってFe2+とFe3+のいずれかの状態で、体内において酸化還元反応の中心的な役割を果たしています。

鉄はエネルギー産生、酸素の運搬、DNA合成など、生命にとって重要な機能を携わる必須のミネラルです。

けれども、過剰となると、細胞傷害を引き起こし、DNA損傷によって癌化を促進することがわかっています。フリーの状態で存在する鉄は生体にとって有害なもっとも強い活性酸素であるヒドロキシラジカルを発生させます。

これを防ぐために、生体内ではヘム鉄(ヘモグロビンやミオグロビン)、フェリチン、ヘモジデリン、トランスフェリンなどの鉄結合蛋白に隔離されているのです。

血液中(細胞外)の鉄の担体であるトランスフェリンは通常は30%しか鉄と結合しないで、不飽和鉄結合能を十分に有しています。血中に自由な鉄が出現すると、トランスフェリンがすかさず捕まえてトランスフェリン結合鉄になります。

細胞の中では、鉄貯蔵蛋白であるフェリチンに取り込まれます。鉄を蛋白内に包み込んで安全な状態で収納しているのです。

フェリチン、トランスフェリンなどの鉄結合蛋白は、フリーの鉄を取り除いてラジカル反応を阻止する役割を果たしています。

鉄過剰症となると、血清中に遊離した鉄が認められ、細胞内でも、鉄のプールといわれる自由な鉄が出現します。

これらの自由な鉄は、ヒドロキシラジカルの生成を引き起こします。
過酸化水素がFe2+によって還元されるとヒドロキシラジカルが生成されます。この反応をFenton反応と呼びます。
また、Fe3+はスーパーオキサイドによってFe2+に還元されます。Fenton反応とこの反応を合わせると、フリーの鉄の存在下で過酸化水素とスーパーオキサイドからヒドロキシラジカルが生成される反応となります。これは鉄によって触媒されるHarber-Weiss反応と呼ばれています。

ヒドロキシラジカルは、蛋白、脂質、リポ蛋白、核酸など種々の細胞に酸化ストレスを与え、、細胞死(アポトーシス)や各種変性疾患の発症、発がんと関係しています。

鉄と発がん 豊國伸哉

鉄の過剰が発がんを促すことは様々な研究により明らかになっています。

鉄貯蔵の状態と発がんに関する疫学調査では、鉄貯蔵量が多いほどがんによる死亡リスクが上がるという結果となっています(4)。

また、動物に鉄化合物を投与すると、発がんが促されることが種々の研究によって報告されています。
マウスやラットを用いた実験では、マウスに酸化鉄を吸入させると肺がん、ラットにデキストラン鉄を筋注すると、筋錘形肉腫、マウス、ラットに鉄ニトリロ三酢酸(鉄キレート剤)を腹腔内注射をすると腎細胞がんができるなど、局所のみならず遠隔部位にも発がんが認められることが確認されています。

現在、鉄の過剰が原因となっていると考えられているがんは、

遺伝性ヘモクロマトーシスによる肝がん
B型、C型ウイルス性肝炎による肝がん
アスベスト曝露による中皮腫、肺がん
卵巣の子宮内膜症と卵巣がん

同じアスベストによる発がんであっても、鉄の含有量の多いアスベストのほうが発がん性が高いことが確認されています(5)。

高濃度ビタミンC点滴の抗がん効果と鉄

レビー先生は、
がんの治療に高濃度ビタミンC点滴を用いるときにも、鉄の血中濃度が高くてはいけない
とおっしゃっていました。

ビタミンCががん細胞を死滅させることは多くの研究によって明らかとなっています。
けれども、試験管(in vitro)の中で行われた実験では、細胞培養液中の鉄の濃度が生理学的な鉄の濃度よりも低かったために高い効果が認められていましたが、体内では鉄の濃度が高いため、同じような抗がん効果が得られなかったと言われています(6)。

ビタミンCを実験でがん細胞にふりかけると、ある程度の濃度(20mM)でほとんどのがん細胞が死滅することがわかっています。
私も現在実験で乳がんの細胞を様々な濃度のビタミンCを培養液に加えていますが、ビタミンCの濃度が2mMでもあっという間にがん細胞が死滅してしまいます。正常細胞はかなりの高濃度でもぴんぴんと元気です。

けれども、高濃度ビタミンC点滴で血中ビタミンC濃度をそれ以上にあげても同様の効果(がんを死滅させる)が得られていません。
この理由が、おそらく鉄の存在によるものだろうと言われているのです。

ですから、高濃度ビタミンC点滴の抗がん効果は現在過剰評価されている可能性があるのです。

高濃度のビタミンCと鉄によって産生される過酸化水素ががん細胞を攻撃して抗がん効果を発揮するといわれているのですが、生理的濃度の鉄が、過酸化水素を生成するとともに、分解する働きも持っているというのです。

過酸化水素の分解はフェントン反応によるもので、過酸化水素の濃度が高くなるのを抑えています。
これは、がん細胞にとってはラッキーな状態です。
せっかくビタミンCの点滴でがん細胞をやっつける過酸化水素をたくさん作り出しても、鉄があるとその濃度が下がってしまうため、抗がん効果がなくなってしまうのです。

また、フェントン反応で生成されるヒドロキシラジカルもっとも酸化力の強い活性酸素であり、組織に各種障害を引き起こします
ですから、鉄過剰があると、ヒドロキシラジカルによって身体の組織にマイナスの影響が出てしまうわけです。

高濃度ビタミンC点滴によるがん治療を行う際には、鉄過剰とならないように注意しなければいけません。
レビー先生が、鉄のサプリメントは決してのんではいけないとおっしゃるのはこのためです。

とはいっても、身体の中に入り込んで体内では実際に何が起きているのか、どのように反応しているかを確認できているわけではありません。それを確認することは不可能なのです。

鉄は不足しないように、そして過剰にならないように血液検査でチェックしつつ、抗酸化対策に努めていく必要があると思います。

私は抗酸化の対策として、水素吸入をお勧めしています。

鉄の良い部分を取り入れて、発生する活性酸素(ヒドロキシラジカル)を水素で取り除くという理論です。
水素については、別途ご紹介いたします。

鉄剤の種類と飲み方について 非ヘム鉄・ヘム鉄・キレート鉄

鉄剤には非ヘム鉄、ヘム鉄、キレート鉄があります。
それぞれについて説明していきます。

非ヘム鉄

非ヘム鉄は処方薬で用いられているものです。3価鉄(Fe3+)ですので、腸内で2価鉄(Fe2+)に還元されて吸収されることになります。

このため、吸収率は1〜5%と悪いのですが、鉄欠乏時には腸での鉄の吸収率が上がりますから、場合によってはヘム鉄よりも吸収率が高くなることもあります。このことはあまり知られていません。

鉄の吸収は非常に複雑にコントロールされています。

身体の持つ機能によって、安全に過剰症を気にすること無く服用することができる非へ無鉄が処方薬となっている原因がここにあるのでしょう。

非ヘム鉄は卵や、ほうれん草などの植物性食品に含まれています。
非ヘム鉄は胃腸への影響があり、のむとむかつき、吐き気が出たり、下痢をしたり便秘になったりする副作用を認めます。ただし、ムカムカするというような副作用はタンパク質が足りない場合に起きることが多いです。
非ヘム鉄の吸収を助けるためには、ビタミンCを一緒に摂ることが推奨されます。

ヘム鉄

ヘム鉄は動物性の食品、特に赤身の肉や魚等に含まれる鉄です。
2価の鉄(Fe2+)がポルフィリンと結合した状態の鉄で、吸収率は15〜20%と、非ヘム鉄に比べると良いと言われています。
腸から吸収されるのは2価鉄です。
体内でグロビンと結合するとヘモグロビンになりますから効率よく貧血を解消することができます。
また、タンパク質に包まれていますので、胃腸に優しく、副作用が出ません。

キレート鉄

アミノ酸と結合して安定した化合物となっている鉄です。おすすめしているサプリメントフェロケルがその代表的なものです。

キレート鉄は、腸でアミノ酸として認識されるため、吸収率が高いのです。
また、胃腸にも優しく、副作用がほとんどありません。

ただし、気をつけなければいけないのは、鉄過剰症です。
これは吸収率が良いために起るのです。

ヘム鉄、非ヘム鉄は自然の食品に含まれる形の鉄ですが、キレート鉄は人工的に合成されたものです。

このため、普通の経口摂取では起らないと言われている過剰症のリスクが出てくるのです。

極度の貧血の場合には速やかに鉄の補充のためにキレート鉄が効果的ですが、ひとたびフェリチンが100近くまで上がった場合には、非ヘム鉄、ヘム鉄に切り替える、摂取頻度を下げるなどの調節が必要となります。

血液検査を定期的に受けながら注意深く服用してください。

鉄は子どもには猛毒  保管に注意

鉄の過剰によって、鉄中毒が起こる可能性は否定できません。

子供では、鉄を200㎎で死亡する例が認められています(7,8)。

200㎎というと、サプリメントを5錠飲んでしまうとすぐにこの量くらいになってしまいます。
ご紹介している海外のサプリメントでは糖衣でコーティングしているものはほとんどありませんが、日本のサプリメント、処方薬には小さい錠剤で甘いタイプのものがあります。小さい子供がお菓子だと間違えてたくさん食べてしまうと大変なことになります。

鉄のサプリメントは子供の手が届かない場所にしっかりと保管するように気を付けてください。

私のブログは今何位でしょう?

参考文献

(1) 堀田知光、押味和夫監修 Iron Overloadと鉄キレート療法 メディカルレビュー社 2007年
(2)Corbett Sullivan JL. Iron versus cholesterol–perspectives on the iron and heart disease debate. J Clin Epidemiol 1996;49:1345-52.
(3) Meyers DG, Jensen KC, Menitove JE. A historical cohort study of the effect of lowering body iron through blood donation on incident cardiac events. Transfusion. 2002;42:1135-9.
(4) Toyokuni S. Iron-induced carcinogenesis: the role of redox regulation. Free Radic Biol Med. 1996;20:553-66.
(5) Fonseca-Nunes A, Jakszyn P, Agudo A. Iron and cancer risk–a systematic review and meta-analysis of the epidemiological evidence. Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 2014 Jan;23(1):12-31. doi: 10.1158/1055-9965.EPI-13-0733. Epub 2013 Nov 15.
(6) Mojić M et al. Extracellular iron diminishes anticancer effects of vitamin C: an in vitro study. Sci Rep. 2014 Aug 5;4:5955. doi: 10.1038/srep05955.
(7) JV. Accidental poisoning with iron supplements. MCN Am J Matern Nurs 1995;20:234. Curr Opin Pediatr.
(8) Anderson AC et al. Iron poisoning in children. Curr Opin Pediatr. 1994 Jun;6(3):289-94.