宮川路子の水素栄養療法

主治医が教えてくれない水素・栄養療法の話   うつ、がん、アンチエイジング

あなたがご自分の主治医になって下さい


あなたが自分自身のドクターです

このサイトの一番の目的は、あなたにご自分の主治医となって頂くことです。

初め、サイトの題は「栄養療法であなたがドクター」、略して「アナドク」にしようと考えていたほどです(笑)。

残念ながら、現在栄養療法はそのほとんどが自費診療となっています。たとえ病気の治療が目的であっても診察から検査、すべてが保険適応外となっているクリニックも少なくありません。というのも、カウンセリングに時間がかかったり、保険適応外の検査、点滴治療などの必要があったり、サプリメントの処方には保険で処方料が出ないなどの理由によります。また、ご近所に栄養療法専門のクリニックがないという方も多いと思います。

ですが、ご安心ください。栄養療法は決して難しいものではなく、あなた自身がご自分の、あるいはご家族の”ドクター”となれるのです。そしてサプリメントはインターネットを通して品質のよいものがお安く手に入ります。

日本のサプリメントについて

最近では国産のサプリメントがたくさん製造されています。
ドラッグストアに行くと、以前は米国産のものが多かったのですが、最近は国産のサプリメントも多く並んでいます。
その中で、どれを選んだらよいのか迷ってしまわれることでしょう。

またクリニックによっては、「ドクターズサプリ」と称して国産のサプリメントを販売しています。私たちは普通「made in Japan」に絶大な信頼を寄せています。海外のものよりも日本で作られたものの方が安心で品質もよいに違いない、という理由の無い確信を抱いている日本人が多いのです。けれども、驚くことに国産のサプリメントよりも海外の信頼のおけるメーカーのサプリメントの方が含有量が多く、しかも品質は確かなものが多いのです。
これには隠された理由があります。

私は栄養療法を始めてから、ビタミンCの点滴のための高容量の点滴薬を作ってもらえないかと製薬会社数社に相談したことがあります。中には現在、アスコルビン酸(ビタミンC)の製剤を製造している会社もありました。ただ用量をふやすだけですから、何も難しいことではないはずです。
ところが、答えは
「作れません」
でした。需要がどの程度あるのかも説明しましたし、担当者もよく理解してくださったのですが、
「保険適応以上の量の製剤は薬事法の規制で作れません。」
ということでした。私は本当にがっかりしました。

保険による利用ではなく、サプリメントの扱いとしてもだめだということです。

つまり、日本国内においては薬事法の規制が厳しいため、サプリメントは用量の低いものしか製造できないのです。これでは栄養療法に必要な充分な量をとれないため、効果を得ることはできません。
そもそも、保険で定められたビタミン剤の量は恐ろしく少ないのです。米国産の用量の多いものを購入して頂くほうが効果が期待できます。

また品質についても、たとえば米国の基準は非常に厳しく、FDAの管轄下で問題があった場合にはすぐにインターネット経由で公表されるし仕組みとなっています。それをしっかりとクリアしている米国製の老舗メーカーのサプリメントが国産のサプリメントに劣っているということはまずありません。もちろん、米国産のサプリにもいろいろなものがありますから、基準としては、長年続いている老舗メーカーを選ぶということです。

米国のサプリメーカー

私がよく用いているのはNow Foodsのものです。Now Foodsは1968年以来50年の歴史を持っています。
Nature Madeは40年。Nature Madeのサプリは大塚製薬が日本で販売していますが、残念ながらやはり日本での扱いとなると、大幅に含有量が少なくなっています(ビタミンC、ビタミンEを除く)。こちらのブランドのものであれば やはりiherbで購入するのがよいと思います。

次にSolarayです。こちらは1993年に2社が合併していますが、歴史は1932年までさかのぼります。
Life Extentionは35年、Source Naturalsは36年です。

どの会社も30年以上の歴史を持っていますから、基本的なビタミン、ミネラルであればまず問題ないと考えています。

ヨーロッパのサプリメーカーも非常に厳しい基準で製造を行っています。ただし、米国産のものに比較してお値段が高く、iHerbのような個人輸入サポートの大手業者がないことなどから、多くの方にお勧めできる状況ではありません。

注:2022年5月現在、大幅に円安が進み、iherbのサプリメントの値段も相当値上がりしてしまいました。中には5割程度値上がりしたものもあります。今後もこの状況が続くと米国産のものもお安いと言えなくなってしまうかもしれません。。。

ドクターズサプリ裏話

ドクターズサプリはいかにも海外のサプリメントに比べて品質がよく安心とという宣伝文句で高い値段で売られているのです。もちろん、楽に飲めるように合剤になっているなど、素晴らしい工夫がされているものもありますが、そういったものを選ぶのか、それとも少し手間はかかりますが、必要な栄養素のサプリメントを一つずつ買い集めて飲むのかはご自分でお財布とご相談のうえ判断なさってください。

こんなことを書くとドクターズサプリを販売している医師(知り合いにもいます)ににらまれてしまいそうですが、それを覚悟であえて真実を書かせて頂きます。
昔から薬九層倍と言います。通常の薬であれば、膨大な開発費がかかっていますから、それを価格に上乗せするのも仕方ないでしょう。けれども、ビタミン剤には開発費もかかっていませんし、原料費も微々たるものです。

そして、サプリメントの会社は利益率が非常に高いことが知られています。インターネット経由で購入できる海外のサプリメントはお安いですが、決して品質が悪いのではありません。国産のサプリメントが高すぎるだけです。私は今までほとんど米国産のサプリメントを利用していますが(おすすめのサプリメント参照)、全く何の問題もなく、しかも素晴らしい効果を認めています。
現在のところでは、古くから歴史のあるメーカーを選べば間違いないと考えています。

 更にもう一つ裏話をご紹介しておきます。ドクターズサプリは信頼性が高いと患者さんから好まれるため、開発者、業者ともにとても儲かります。ですから、栄養療法を専門としていると、その手の業者から「先生のブランドのサプリを作りませんか?」という”甘いお誘い”がかかります。確実に儲かるためです。有難いことに私も声をかけて頂きました。

「先生のブランドで売り出せば確実に儲かります!」というお話でした。もちろんお断りしたのは言うまでもありません。

栄養療法のクリニックの受診について

 栄養療法のクリニックを受診すると、まず血液や便、尿、毛髪などの検査を行います。これは自費になりますので相当お値段がかかります。ですが、検査は致し方ないと思います。その後で、あなたにはこのような異常がありますから、このサプリメントが必須です。飲まないと大変なことになります、ということで、高額なドクターズサプリメントを勧められます。1ヵ月に5万~10万円くらい費用がかかることも多いのです。国産で、医師が監修しているサプリメントですから安心ですと言われてどうしても購入しなければという気持ちになってしまうのですが、あまりにも費用がかさむため続けられなくなってしまったり、それがストレスとなってしまう方も多いでしょう。栄養療法はお金がかかる、と言われてしまうのはこのためです。

私のクリニックにもそのようなクリニックを受診してどうしようもなくなってしまった方が多く受診なさいます。

有名な〇〇クリニックに通っていましたが、高額すぎて続けられなくなりました。。。
検査を受けた後に勧められたサプリメントを購入しないともう通えない雰囲気になってしまいました。
まるで脅迫されているように感じてしまいました。。。

といったことをおっしゃっていました。

健康のためのサプリメント摂取は長く続ける必要がありますので、費用がかかり過ぎると結局続けることができなくなってしまいます。
ですから私は無理なく続けることができるようにと、サプリメントはご自分でネットでお安いものを購入して頂くことにしているのです。
ただ、3つだけ、私がご紹介しているサプリメントがありますが、それは品質が良いもので、ネットで購入するよりもお安くご提供できるからです。
ある患者さんがその3つを「健康の三種の神器」と名付けてくださいました。
今ではこれを取り入れている方は数多く、さらに知り合いのドクターにご紹介すると「なるほど素晴らしい!」ということで、じわじわと取り扱うクリニックが増えていて嬉しい限りです。
この3つについてはまた別にご紹介致しますが、FBRA(玄米酵素)とリポCと水素(カプセル)です。

私は初め、栄養療法の診察をすべて保険で行っていました。けれども現在は自費診療に切り替えております。
その理由は、どんどんと受診ご希望の方が増えてしまったこと、そして私は隙間時間で診察を行っていますので、人数が限られてしまうこと、丁寧にお話をするとお一人に2時間以上時間がかかること、さらには保険診療で受診なさると、お安いサプリメントをご紹介しても「それはお金がないので買えません。保険でビタミンを処方してください」という方がいらっしゃることなどです。

保険診療で処方できるビタミン剤は限られていますし、処方のためには無理な”保険病名”をつける必要が出ます。また、量も少ないため、効果が期待できるものではありませんし、保険でだらだらとビタミン剤の処方を続けることもできません。
さらに、とても効果のあったナイアシン(ビタミンB3)の処方薬は製造中止となってしまい、保険診療で出すことができなくなってしまいました。
実はナイアシンについては、点滴用の薬も製造中止となりました。素晴らしい効果のあるものが製造中止になるとは、とても悲しいことです。ビタミン剤は価格が安いため、製造設備が老朽化すると再投資するのは割に合わないため、製薬会社は製造を打ち切るのです。高カロリー輸液を行っている患者さんのための総合ビタミンの点滴用の薬も最近1社が製造を中止して残るは1社のみとなりました。なんとか製造を継続して頂きたいと切に願っています。設備を更新するときには国から補助を出すなどして頂きたい気持ちです。製薬会社の方とお話ししたときに、
「ビタミン剤を作るメリットは製薬会社としてはほとんどありません。社会貢献のために作っているようなものです。」
とおっしゃっていました。

新薬は値段が高いので儲かりますが、ビタミン剤は値段をどんどん下げられてしまったので儲けがまったくないどころか、品質維持のために費用がかさみ、経営を圧迫しかねないというのです。
なんとかならないものかと心を痛めています。。。

話が横道にそれましたが、栄養療法は自費で行うことが必要なのです。私はカウンセリングをお一人2時間程度、しっかりと時間をかけて行います。必要なものをご紹介しますので、ほとんどの方は1回だけの受診となります。現在のところは、受診後のメールのご相談にも無料で応じています。

栄養療法のクリニックへの受診、そしてサプリメントの購入は、よくお考え頂き、ご自分で選択なさってください。