宮川路子の水素栄養療法

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犬を飼うと健康になる ~スウェーデンの研究から~ ウォーキング 各種病気・認知症予防


スウェーデンの犬事情

私は日本の自宅に愛犬を残してスウェーデンに来ています。黒のトイプードルでノアという名前です。今4歳です。

ノアはよく玄関にちょこんと座って私の帰りを待っていました。
今、私が家に帰らなくなってもじっと座って待ち続けているそうです。

玄関で待つノアの写真が娘から送られてきて、胸が痛みました(上の写真です)。

ストックホルムで生活をしていると、街でたくさんの犬をみかけます。黒いトイプードルを見かけるたびにノアのことを思い出しています。なぜか、ストックホルムでみかけるのは黒い犬が多いのです。黒が人気なのでしょう。犬種はプードル、トイプードルがとても多いように感じます。

そして、こちらの犬はとてもお行儀が良いのです。みんなトレーナーのところに通ってしつけをしてもらうのだそうです。冬に零下20度まで下がるため、犬は家の中で飼われています。トイレもきちんと散歩のときだけで、そそうをすることもないようです。


バスや電車にも飼い主と一緒に普通に乗ってきますし、犬連れの出勤が許されている職場もあるようで、朝などスーツ姿の男性が犬を連れている姿をよくみます。
ペットは癒し効果もあり、ペット連れで出勤すると仕事の効率が高くなるともいわれているのです。

犬連れ出勤の現場をいろいろと目撃していたのですが、あるわんちゃんがいつもとても良い場所におとなしく座っているのをみて、とうとう写真に撮りました。

朝、私がこのオフィスの前を通過する朝の8時くらいには、わんちゃんはお布団の上に座ってくつろいでいます。隣には飼い主さんのコートとバッグが置いてあります。陽も当たって気持ちよさそうです。きっと昼休みには外に散歩に連れて行ってもらうのでしょう。
とても大切にされているのが感じられます。

ちなみに、スウェーデンではペットショップというものは存在しません。みな、ブリーダーのところで譲ってもらいます。気軽に、気の迷いで飼う(買う)というようなことは決してありません。ですから、犬を捨てる、ということもほとんど無いようです。


私が帰宅時、5時頃にまた通りかかると、わんちゃんはもういなくなっています。わんちゃんのお布団も片付けられています。

もちろん、オフィスもすでにもぬけの殻です。スウェーデンの会社は朝が早く、夕方は4時半くらいにはもう人がいないところも多くあります。なんといっても、保育園の迎えが4時や4時半なのです。。。

犬はお店やレストランにも普通に一緒に入ることができます。

先日、薬局にわんちゃんがいて、流石にびっくりしてしまいました。
日本であれば、衛生的に問題だと言われて絶対に許されないことでしょう。

犬を飼うと健康になるというスウェーデンの研究


2017年11月に、犬を飼うことの健康影響についてのスウェーデンにおける大規模調査研究がScientific Reportsという雑誌に発表されました(1)。

犬を飼うと単身者の死亡が減るという結果でした。340万人を対象とした12年間のデータを解析したところ、犬を飼っていると、心臓疾患をはじめとする病気で死亡するリスクが下がり、特にその傾向は一人暮らしの場合に顕著であることがわかりました。

単身者が犬を飼っていると、飼っていない場合に比べ、心疾患のリスクが11%低く、すべての原因によって死亡するリスクは33%低いとのことでした。

340万人もの人を12年間も追いかけたこの大規模な研究を知ったときに、これはスウェーデンだからこそできた研究だとまず感じました。なぜなら、スウェーデンではすべての人に個人番号(personal number)が与えられており、個人情報はすべてこの番号で管理されているからです。

コラム スウェーデンの個人番号の素晴らしさ

個人番号は、日本のマイナンバーとは違って、日常生活のすべてに浸透していて効率よく使用されているのです。学校、職場、銀行、役所、郵便局、病院などのサービスを利用するとき、はたまたお店の会員になるときですらこの番号を利用します。

たとえば、子どもの学校のサイトには、親の個人番号でアクセスするリンクがあり、バンクID(個人番号をもらってから銀行で手続きをするともらうことができます)によって認証を受けてログインすることができるようになっています。
住んでいる地域の役所が管轄している情報はこちらのサイトで得ることができます。保育園の申し込みなどもこのサイトから出来ますし、子供の欠席の連絡もこちらのサイトからできるようになっていて、とても便利です。

話は脱線しますが、日本の住民票にあたるような居住証明書などの書類も、ネットで税務署のHPに個人番号でアクセスするとpdfファイルでダウンロード出来るようになっていますし、郵送を依頼すれば無料で数日で届きます。そして、印鑑証明などというものは存在しません。そもそも印鑑を使う文化がありませんから。こちらで生活していると、日本の煩雑な書類の手続きは何とかならないかと思ってしまいます。

また、スーパーや、衣料品などのお店の会員番号もすべてこの個人番号となるため、個人番号だけわかっていれば、どこのお店でも会員カードなど必要なくサービスを受けることができます。日本では、どんどんいろいろなお店のポイントカードが増えてお財布が膨らみますが、こちらでは、クレジットカードと税務署から発行される写真付きの証明書だけ持ち歩けばことは足りるのです。ですから、お財布を持ち歩かず、薄いカードケースだけ、あるいは小さいお財布のみの人が多いようです。携帯にカードを入れている人もいます。スウェーデンはキャッシュレスが世界一進んでいる国ですので、現金を使えないお店も増えています。

個人番号を情報端末に入れると、どこに住んでいて、なんの車を所有しているかなどもすぐにわかります。病気のデータももちろん、この番号に紐づいています。ですから、どんな病気にかかって、何で亡くなったのかということも正確に把握できるわけです。

犬についても2001年以降から届け出による管理がなされるようになり、誰が何の犬を飼っているかも個人番号に登録されるようになりました。

もちろん、これらのデータは個人情報保護の観点から、研究に用いるときには個人が特定されないように処理されて利用されます。日本ではかなり収集が難しい学歴、職種、収入、年金額などもデータに含まれており、より意義深い研究が可能となるわけです。

日本でもマイナンバー制度が確立してデータ管理もしっかりされるようになれば、有意義な研究も進むのではないかと考えています。

以前読んだこのスウェーデンの犬と健康の論文のことをここにきて思い出したのは、毎朝、出勤途中にあるドッグランで集っている高齢者を見かけるためです。
犬を遊ばせながら飼い主はおしゃべりをしています。

雨の日でも犬は散歩に出かけたがりますから、いやでも毎日外に引っ張り出されることになり、自然と運動量が増えます。
また、犬がいると飼い主同士の交流が増え、社会的な関わりができます。孤立感がなくなり、精神的なストレスが軽減されることもあるようです。

犬のストレス解消・癒し効果

そして何よりも、ペットの温もり、スキンシップは心と身体に癒し効果を与えてくれるのでしょう。

ペットと触れ合い、見つめ合うと幸せホルモンのオキシトシンが分泌されることが科学的に証明されているのです。これは日本の学者によって行われた研究で、犬と見つめ合うと飼い主、犬の双方ともオキシトシンの分泌が促進されるという結果となっています。かの有名なScienceという雑誌に掲載されました(2)。

私はこの論文を読んだころにちょうど犬を飼い始めたのですが、毎日ノアと見つめ合っていました。ですが、うちのノアはなぜか見つめるとなぜか恥ずかしそうに目をそらそうとするのです。。。犬にも性格があるのでしょう。

それでも、毎晩私のベッドの中にもぐってきて一緒に寝ていました。
早く寝る息子とまずは一緒に寝て、息子が寝たあと、私が寝るくらいの時間になると外に出てきて今度は私のベッドに入るのです。とても愛らしくて、いつも抱きしめていました。

冬は湯たんぽのように温かく、ノアがいつも私と寝るので、家族からとてもうらやましがられていたものです。心も身体も温かくなります。

スウェーデンの研究については、犬を飼うという選択をする人はもともとアクティブで健康な状態だったというような批判もあります。けれど、街で犬連れの高齢者をみるにつけ、
「ああ、犬のお陰で運動や人とのコミュニケーションが増えているし、犬を相手に常に話もできるし、ぬくもりも感じて幸せになっているのだな」と感じるこの頃です。

犬を飼うと健康になることについて

犬と健康について、調べてみました。

犬を飼うと、様々な健康効果を認めることが多くの研究によって明らかにされています。
ダイエット(3)、糖尿病(4)、高コレステロール血症(5)、高血圧(6-10)のリスクを減少させることが報告されています。

心臓発作のリスクの減少(1,11-13)についても報告が多くなされており、米国の、American Heart Associationは心血管疾患のリスクを軽減する方法として犬を飼うことを推奨しているほどです(14)。

オーストラリア、ドイツ、および中国の研究は、ペットの飼い主が医師の受診を減らすこと、そして心臓疾患、睡眠障害の可能性を減らすことを報告しています(15-18)。

また、犬は精神的な効果も発揮します。犬と見つめ合うことによるオキシトシンの分泌については上述しましたが、それ以外にも様々な効果があります。

犬の所有者は、うつ病のリスクが減少(18)、ストレス低下(19-22)を認めています。

そして、犬を飼うことにより、心的外傷後ストレス障害、発達障害、統合失調症、自閉症スペクトラム障害、および癌を含むさまざまな医学的・心理的問題を抱える子供、青年、および成人の状態を改善することができるのです(23-27)。

犬を飼っているとアレルギーが抑えられるという報告もあります。

最近、犬が人間の身体活動に与える影響についての新しい論文が発表されていました(28)。犬を飼うと、その家族全員が健康になる可能性があるというものです。
こちらの内容をご紹介しておきたいと思います。

この論文では、犬を飼っている人は、犬を飼っていない人と比べて、身体活動の推奨ガイドラインを達成している人数が4倍に上るという英国のコミュニティーにおいた調査でわかりました。犬が健康づくりに役立つということが示されたのです。

成人は、週150分以上の中程度から激しい身体活動を行うことが推奨されています(29)。

けれども、この推奨レベルを達成できているのは、英国では男性の66%、女性の58%にすぎず、米国の成人では50%に満たないそうです(30,31)。

犬を飼うことは、身体活動を促進するということが多くの研究で報告されています(1,32)。
たとえば、犬を飼っていると、散歩に出かけなければいけないため、身体活動(PA)を増やし、心血管系の疾患のリスクを減少させて健康になることがわかっているのです。

これらの健康効果が犬を飼っている家族全員に及ぶのかどうか、犬の散歩がほかの身体活動の代わりに行われているのかどうかについての研究はまだ行われていませんでした。

そこで、Westgarth博士らの研究グループは、英国ウェストチェシャーの385家庭(犬を飼っている成人191人、犬を飼っていない成人455人と子ども46人)の身体活動を自己申告してもらい、その評価を行いました。

その結果、犬を飼っている人の方が犬を飼っていない人と比べて、ウォーキングの頻度が約15倍も高く、ウォーキング時間も長いことが明らかになりました。

また、犬の散歩は他の身体活動にプラスして行われており、他の身体活動の代わりに行われているのではないことも明らかになったのです。

この研究論文で報告されている犬を飼うことが身体活動レベルに与える効果は、北米やオーストラリアの集団を対象とした先行研究で報告されていた効果より大きいものでした。

また、犬を飼っている家庭の子供たちは、より長く歩いており、自由時間活動も長いことがわかりました。犬がいると室内でゲームなどで遊ぶのではなく、外に出て遊ぶ機会が増えるということだと思います。ゲームばかりやっていて、外遊びが少ないというのは日本の今の子供たちにも当てはまることです。

犬を飼っている人の64%が週150分以上犬の散歩をしていましたが、その割合は、米国では27%にすぎないことを報告しています。
この差が生じている原因について、Westgarthたちは、米国とオーストラリアで室外犬の占める割合が英国より高いなどの社会と気候のさまざまな違いを挙げています。室外犬であれば、飼い主がわざわざ散歩に連れていかなくても、勝手に外を走り回って過ごすことができるためです。

はじめにも書きましたが、スウェーデンにおいては室外犬はいません。冬場に極寒となるため、外では生きていけないからです。どんなに大きい犬であっても、室内で飼われているのです。実際、シェパードや、セントバーナード犬、ラブラドール、ゴールデンリトリバーなどの大型犬をよくみかけます。

ですから、飼い主は必ず外に散歩に連れ出さなければいけないため、毎日どんな天候であっても、雪が降っていたとしても散歩に出かけているのです。

犬の散歩に適した公園や、ドッグランも街のあちこちにあります。公園があれば、そこまで散歩にでかけるきっかけになるでしょう。

この論文の著者らは、国民の健康のために、犬の散歩のための環境づくり、公共の広場や家などについて政策的に考えるべきだと提言しています。公園やドッグランがあれば、そこまで散歩に連れて行くことができます。あそこまで歩こう、と飼い主も長い距離を歩くようになるでしょう。

日本においても、犬が高齢者の健康のために役立つという研究が報告されています(33,34)。

台湾で行われた研究(36)でも、非都市部に住む高齢者は犬を飼っている割合が高く健康増進達成レベルの身体活動を行っている割合が高いことが報告されています。犬を飼える環境というものが必要なのだと考えられます。
そのための”街づくり”を考えていかなければいけないのでしょう。
高齢者が孤立してしまわないように、ひきこもらないよう、集える場所づくりを目指している自治体もありますが、それを犬の散歩と組み合わせてみんな毎日犬の散歩で集うというのはとても健康的だと思います。

以前、高齢者の医療費が無料化された時代、病院がサロンと化していたことがありました。
病院に誰かが来ないと、

「あら、〇〇さん、今日は来ないね、どうしたのかな?」
「きっと病気で具合がわるいのじゃない?」

という漫才のような光景がよく見かけられていたといいます。
医療費の高騰を考えるとあってはならないことです。

病院で集うのではなく、健康的に外に歩いて出かけて集うことができるようにしたいものです。

高齢者の健康増進と認知症の予防

また、犬は認知症の治療などにも役立つという可能性について、様々な研究がなされています(36-38)。これらの論文のうち2本は北欧(ノルウェーとスウェーデン)における研究です。どちらも、介護施設において犬との触れ合いによる効果について調査したものです。

はっきりとした効果があるかどうかはまだわかりませんが、犬を飼うことは身体活動の増加とあいまって、認知機能においても何らかの良い影響があることは間違いないようです。

癒し効果、精神的なケアなども考えると高齢者が犬を飼うことが、健康長寿を目指すための一つのポイントなのではないかと考えられます。

スウェーデンの寿命はほぼ日本と同様です。
健康診断もなく、医療へのアクセスも非常に制限されている中でこれだけの長寿を達成している秘訣がここにもあるように感じています。

とはいえ、なんでもいいから犬を飼うべきだと言っているのではありません。高齢者が犬を飼うときには、犬の寿命を考えて、最後まで責任を持てるのかどうか、万が一犬が残ってしまうことになった場合に誰に引き受けてもらえるのか、というようなことをしっかりと考えて飼わなければいけないと思います。子犬から飼ったのでは寿命が長いのであれば、保護犬をもらうというのも一つの方法でしょう。

我が家がノアの前に飼っていた犬は動物愛護協会に保護されたコーギー犬でした。80近いおばあさんが飼っていたのですが、力が強すぎて散歩ができなくなり、手放すことになって保護されたと聞きました。どのくらい大きくなるのか、どういう性格なのかということも考慮する必要があると感じました。

犬も飼い主も両方が健康で幸せになれるような関係を考えていかなければいけないでしょう。

ウォーキングの認知症予防効果


歩くことが認知症の予防になることはすでに明らかになっています。犬と一緒に散歩にでかけることは更に素晴らしい効果を生むのでしょう。

私たちは誰もが認知症になりたくないと思っています。自分や家族が誰かわからなくなったり、ごはんを1人で食べられなくなったり、すべての生活に介助が必要な状態では生きている価値がないと考える人が多いのです。認知症をどのようにしたら予防できるかについてはいろいろな研究が行われています。

その中で、運動はかなり効果のある認知症の予防法であることがわかってきました。

お掃除健康法では、ちょっとでも動く、少しでも多く散歩をすることをお勧めしました。
米国保健福祉省(HHS)の最新の「身体活動ガイドライン」では、
「座る時間を少なくしましょう」
「少し遠くの駐車場を選んで歩きましょう」
と少しでも多く動くことを推奨しています。

日本における認知症予防についての疫学研究

最近、これを支持する結果が日本の研究(39)でも報告されました。

東北大学の研究グループが、宮城県大崎市の65歳以上の住民約1万4千人を対象にして6年間にわたって行った研究です。この研究では、1日の歩行時間が長いほど認知症になる危険が低くなることがわかりました。1日の歩行時間が30分未満のグループと比べると、1日に1時間以上歩くグループでは認知症を発症する割合が28%も少なく、1日の歩行時間が30分から1時間のグループでは19%少なかったのです。

認知症の人は増加しています

高齢化に伴い、認知症を発症する人の数が急増しています。厚生労働省の発表によると、2012年時点での認知症患者の数は462万人、65歳以上の7人に1人が認知症という計算になります。軽度認知機能障害の人を入れると数は倍増します。これが2025年になれば5人に1人が認知症になると予測されています。

この状況を少しでも改善するためには、国民皆が毎日少しでも多く歩くことを心がける必要があるでしょう。歩くだけで認知症を予防できることはとても有難いことです。そして運動は認知症だけでなく、多くの病気を予防します。

毎日できるだけたくさん歩きましょう


ストックホルムの街では、通勤の時間帯に、かっこ良くランニングシューズにリュックで颯爽と歩く人達を多く見かけます。

ものすごいスピードで、いかにも「意識して健康のために歩いています」、といった風です。

女性でスーツを着ていても、足元はスニーカーです。必要があれば、職場でパンプスに履き替えるのです。
スーツ姿で自転車に乗っている人も目立ちます。

素敵なワンピースを着ていても、足はスニーカー。

スポーツクラブも早朝からオープンしていて、出勤前に運動する人もたくさんいます。

私の職場の同僚も、朝4時半には起きて、まずはジムに行き、それから一度家に帰って朝ご飯をしっかり食べて、8時半くらいに出勤してきます。別の人は、自転車で通勤していますが、よくヨガマットを持ち歩いています。時間があればヨガをするのだそうです。教室に通っているのではなく、YouTubeをみながら自分でレッスンをするのだと話していました。

健康に気をつけている人がとても多い印象を持ちます。

日本人はといえば、通勤ラッシュにもまれ、電車の中でも席があれば座って少しでも睡眠をとろうとする人が多いのではないでしょうか。通勤前に運動をする余裕のある人がとても少ないと思います。
疲れている人達をみるにつけ、過重労働を強いられて余裕がなく、ストレスの多い日本の社会の働き方を変えていかなければいけないのかなと感じてしまいます。

実は私も日本にいたときにはほとんど歩いていませんでした。疲れてしまって歩くという余裕すら無かったのです。自宅から最寄り駅まで、そして最寄り駅から職場までの往復で1日に5000歩程度だったと思います。
ところがスウェーデンに来てからはどこに行くのもせっせと歩くようになりました。職場までは片道3キロの道のりを30分かけて歩いています。毎日1万歩は余裕で超えています。職場はビルの6階ですが、エレベーターも使わずにすべて階段です。そのためにはもちろん靴は運動靴。パンプスなど、出番がほとんどありません。これができるのは、やはり余裕を持って生活しているからだと思います。

日本に帰ってからも、できるだけ歩くように心がけたいと思っています。朝は時間の余裕がなくて歩けなくても、帰りがけに少し遠回りをして歩く、ということなら出来るかもしれません。

健康づくりのために、そして将来の認知症を予防するためにできるだけ多く歩くようにしましょう。ご家族皆で誘い合ってお散歩は如何でしょうか?どうしても外に出かけて歩くことが難しければ、家の中でせっせと動きましょう!

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参考文献

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