宮川路子の水素栄養療法

主治医が教えてくれない水素・栄養療法の話   うつ、がん、アンチエイジング

スウェーデンごぼれ話 スーパーの焼きたてパンの青カビ 食品添加物 農薬 

スーパーマーケット

外国の街に行くと、地元のスーパーマーケットに必ず立ち寄ります。
スーパーは、その国の人たちの生活や物価、経済状況などを知ることができますし、何よりもとっても楽しいものです。

私が住んでいる街には、大きいスーパーマーケットが5件徒歩圏内にあります。どこも歩いて5分以内。スーパーだけでなく、デパートもあります。少し小さめのデパートですが。

私の一番のお気に入りはヨーロッパならどこにでもあるLIDLというドイツ系のスーパーマーケットです。
とても安くて、野菜やお肉が新鮮です。
土日も休まず、夜も遅くまで開いています。

定期的にいろいろな国のフェアをやっていて、つい最近はギリシャフェアでした。
ギリシャのセサミのお菓子がとても美味しく、また買おうと思って行ったらもうありませんでした。


いろいろな国の人が住んでいるためか、自国のフェアをやっているとすかさずいろいろなものを買い込むようです。
日本で言えば、デパートで〇〇フェア、例えば北海道フェア、などをやっているとふるさとの人が懐かしくて出かけていく感じでしょうか。

何しろ、なんでもとてもよく売れているのです。 

近所にあるレストランなども買い出しに来るようで、お肉や魚などがびっくりする勢いで売れてしまいます。

夕方に行くと目当てのものが無いことも多いです。卵や牛乳も売り切れていたり。玉ねぎやじゃがいもの大きな箱が空になっていたこともありました。
じゃがいも、玉ねぎはふだんはこのように大きい段ボールにたくさん入っています。

人々の買い方もどーんと、じゃがいも20個くらい袋に入れていきます。スウェーデンのジャガイモはとても美味しいのです。
じゃがいもも、玉ねぎも、自分で必要なだけナイロン袋に取って、量り売りになります。野菜や果物はこの量り売り形式が多いです。

焼き立てパン

パン好きの私は、スーパーのパンをいろいろと試しています。
私が特に気に入っているのがLIDLの焼き立てパンです。

入り口から入るとすぐに焼き立てパンコーナーがあります。

実はそう広くないそのコーナーの裏でがんがんと焼いているのです。
そして、定期的に熱々のパンが出てきます。
従業員は誰でも焼けるようにトレーニングされているようで、日によって担当が変わっています。

スウェーデンの定番、シナモンブッレも人気の品。売り切れのこともしょっちゅうです。

いつもは1個が5.5クローナですが、この日は3つで12クローナの安売りでした。

クロワッサンなどが焼き立てだったときには、帰りながら頬張ってしまうことも。
日本ではありえないことですが、こちらの人は大人でもよく食べながら歩いているので、まったく気になりません。

つい先日も、サーモンがたっぷり入った大きいベーグルサンドを持ってパン屋さんから出てきた人がおいしそうに食べながら通りを歩いていました。ちなみに、スーツをビシッと着ていました。

食べ歩きは、若い人だけではなく、年配の人もしているのです。
街中にはあちこちにホットドックスタンドがあるので、それを食べながら歩いている人もよくみかけます。

それにしても、LIDLのほっかほかのクロワッサンの美味しいことと言ったら。。。バターの香りがほわーっと広がって、あり得ない!くらいです。
日本に帰ったら、きっと懐かしく思い出すことでしょう。

そのクロワッサンを日曜日の朝にハム、チーズ、ルッコラ、トマトをはさんでホットサンドにしたところ、息子が

「これ、最高~!」

と言いながらペロリと平らげました。

写真は私のお皿です。

日曜日の朝だったので、少しのんびり楽しむため、飲み物は、左からコーヒー、そしてLIDLで試しに買ってみたジュース。

糖質制限を心がけていますから、めったにこんなものを買うことはないのですが、ついボトルに惹かれて買ってしまいました。
ジュースなんて久しぶりでとても美味しかったです。

そして、右のお茶は私の大好きなグリーン・マダム。毎日5杯は飲んでいます。ちょっと手抜きして、茶こしで淹れています。
グリーンマダムについては、私のお気に入りの紅茶の記事でご紹介しています。
これも、日本に帰るときには大量買いして持って帰らなくては。。。

コーヒーは健康のために必ず1日1杯飲むようにしています。
日本から持ってきたドリップコーヒーは母が箱根で買ってきてくれたアラビカコーヒーのスペシャルブレンド。


そして義理の母が持たせてくれたモンカフェのバラエティーセブン。いろいろなお味が楽しめました。

バラエティセブン 45杯分
モンカフェ バラエティセブン
大切に飲んでいましたが、どちらも残り少なくなってしまいました。

お気に入りのいちじくパンの青かび

Lidlのパンは、いろいろと試して、現在のところいちじくパンが一番のお気に入り。
こちらです。スウェーデン語でいちじくはFIKONです。19クローナですから、230円くらいです。

中にいちじくとくるみが入っています。いちじくの甘みがほのかにしますが、クリームチーズとハムをはさむと最高です。
私はよくこのいちじくパンでサンドウィッチを作ってランチに持っていきます。

トースターで焼いたパンにバターとマスタードをつけて、ハムとチーズ、野菜やトマトをはさんですぐにラップにくるんでおくと、お昼、ちょうど良い感じにしっとり感があってとても美味しいのです。冷蔵庫には入れていません。

いちじくパン、普段はあっという間に食べてしまいますし、残ると冷凍庫に入れておくのですが、この度2日間常温で放置したところ。。。
なんと

このように、懐かしい青カビが。。。

私が小さいときには、食パンがすぐに青カビだらけになっていましたが、今の日本のパンは何日経ってもきれいなままです。
もちろん、大量に防腐剤が含まれているからです。

青かびが生えるパンなんて、素晴らしい!
ますますファンになってしまいました。
だって、防腐剤が入っていない証拠ですから。

日本では、防腐剤の入らないパンは大量生産ができず、賞味期限が短いため、とても高価です。
安心して食べることができるパンが近所で安く手に入るという環境の素晴らしさをひしひしと感じました。

果物もすぐカビが生えたり、腐ったりすることが多いのですが、防カビ剤、防腐剤があまり使われていないのかもしれません。

日本のパンのイーストフード

日本のパンについて言えば、ふわふわパンが人気のため、イーストフードを入れて食感を柔らかくしているものがほとんどです。
イーストフードを避けようとすると、買えるパンはごくわずかとなります。

イーストフードはその名前から、何となく良いイメージを抱いてしまいがちなのですが、化学物質であり、消費者庁が18種類をイーストフード(イーストの栄養源となる添加物、その製剤)として指定しています。

イーストフード

塩化アンモニウム、塩化マグネシウム、グルコン酸カリウム、グルコン酸ナトリウム、酸化カルシウム、焼成カルシウム、炭酸アンモニウム、炭酸カリウム(無水)、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、リン酸三カルシウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸一水素マグネシウム、リン酸二水素カルシウム

この中で塩化アンモニウムは特に危険性が高いと言われています。

また、イーストフードと一緒に含まれていることが多い臭素酸カリウムという化合物がさらに問題です。
これは、海外では使用を許可されていない国が多いようです。

なぜなら、国際癌研究機関(IARC)が発がん性の恐れ有り(グループ2B)、としているためです。
また、国際連合食料農業機関・世界保健機関合同食品添加物専門家委員会(JECFA)は臭素酸カリウムを、遺伝子障害性発がん性物質に指定しています。

ところが日本では、厚生労働省が2003年に臭素酸カリウムを認可しました。

その理由は、加熱によって分解、消失するため、焼きあがったパンの中には含まれないというためです。
本当に残留しないのでしょうか?

EUではもちろん、禁止されています。
残留しないという確証がなく、安全性が確認できないためです。
中国ですら、禁止しているのです。

消費者としては、いくら残存しないと言われても気になるところです。。。

日本は化学物質についての認識が甘すぎると考えます。
政治・経済的な理由なのかもしれません。

農薬のラウンドアップ(グリホサート)について

ちょっとスウェーデンから離れますが、防腐剤と同様、心配な農薬についても少し書いておきたいと思います。
私が大学の講義で話している内容です。

モンサント社のラウンドアップ(農薬のグリホサート)問題も世界では大きく取り上げられていますが、日本ではあまり報道されていません。報道規制がかかっているのかと思うほどです。

そして、逆にラウンドアップに対する基準を甘くしているのです。
信じられないことです。

ラウンドアップは現在、米国のモンサント社を買収したドイツの製薬会社、バイエルが販売しています。
バイエルは2018年までに、モンサントを660億ドルで買収しましたが、今やこのラウンドアップのおかげで株価は大暴落しています。

2018年8月、米国のカリフォルニア州サンフランシスコの裁判所で、ラウンドアップのために皮膚がん(非ホジキンリンパ腫)になったとしてバイエルを訴えていた学校のグラウンドキーパーのDewayne Johnsonさんに損害賠償金2億8920万ドル(約320億円)を支払うよう命じられました(のちに7850万ドルに減額)。

さらに、2019年3月には、Edwin Hardemanさんが罹ったジョンソン氏と同じ皮膚リンパ腫がラウンドアップが原因だという判決が同じくカリフォルニア州で出たのです。

3件目は5月、カリフォルニア州の夫婦が賠償を求めて起こしていた訴訟で、20億ドルの支払いを命じる判決がでました。

モンサント社は何十年も前からこの除草剤の健康被害を知りながら隠していたのです。そして、賄賂を受け取って、その嘘に加担していた学者もいると言われています。

今後も同様の訴訟が1万件以上あると言われており、賠償金は1兆円にも膨らむかもしれないそうです。

通常の会社であれば、こんなに多額の賠償金を払うことには耐えられず、すぐに倒産してしまうことでしょう。

考えられないほどの賠償金を払ってもまだ存続できるということを考えると、いかに製薬会社が儲けているかがわかります。。。

私がいるカロリンスカの敷地内にはバイエルが寄付した建物があります。

この建物をいつも眺めながら、ラウンドアップの行く末のことを考えています。

規制された国では売れませんから、今後日本が大量にラウンドアップを引き受けることになるでしょう。
こんなことはあってはならないと思います。

インターネットでラウンドアップと検索すると、

ご家庭でも安心して使える農薬
と出てきます。
家庭菜園用にラウンドアップを使うなんてもってのほかだと感じます。

他国で禁止されているような発がん性物質が、だれにでも簡単に手に入る状況なのです。
しかも、そこには、発がん性があるという説明すらありません。

更に、グリホサートは土壌に残留・蓄積しないと言われていましたが、それは間違いであるというのが専門家の見解です。
ところが日本では、まだ微生物によってすぐに分解されて土壌には残らないため土壌汚染はない、という誤った情報が流れています。

日本のゆるい基準でどんどんとラウンドアップが使用されると、発がん性が大きく問題になってくることでしょう。
地下水などにも影響が出るかもしれません。

フランスでは2019年の1月、ラウンドアップと関連商品の販売を禁止しました。
EUは2017年11月にグリホサートの認可を5年間更新していますが、マクロン大統領はグリホサートの使用を2021年までに禁止するとしていました。それがさらに早まった形です。

日本でも厳しく規制されることを願っています。

農薬と蟯虫(ぎょうちゅう)検査

農薬問題は非常にやっかいです。
どんなに強力な農薬を作っても、必ずそれに耐性のある雑草や害虫が出現するのです。

抗生剤の使用で耐性菌が次々と出てくるのと同じでしょう。
まさに、いたちごっこです。

消費者が、虫食いのある汚い野菜を買わない、という考えを改めなければいけません。

野菜は虫食いがあったほうが質が高いのです。

以前、学校健診の項目に、蟯虫検査というのがありました。
おしりぺったん検査とも呼ばれていましたが、夜間、肛門の周囲に卵を産み付ける蟯虫が腸にいるかどうかを確認するための検査です。

この検査は、2015年度で廃止されました。
廃止前には陽性率が1%を切るくらい低くなっていましたので、もう必要ないと判断されたのです。

なぜ陽性率がこんなに下がったかというと、農薬がたっぷりと使われるようになったためです。

昔は蟯虫検査で陽性となって再検査になろうものなら、笑われていたものです。いじめの原因になることもありました。けれども、廃止される前あたりでは、かなり状況が変わっていました。

有機農法で農薬を抑えて作られている高価な野菜を食べることができる家庭の子どもだけが蟯虫検査で陽性になる、ということなのです。
今や、虫がついているような高級野菜は普通の人は食べることができないのです。

カビが生えるパン、虫くいのある野菜、すぐ腐る果物などはまさに高級品なのです。

発色剤(亜硝酸ナトリウム)不使用のハム

発色剤が使われていないハムやソーセージ、つまり色が茶色くていかにも美味しくなさそうなハムなども高級品です。

発色剤の亜硝酸ナトリウムは劇物ですが、少量であれば大丈夫ということで、日本ではほとんどのたらこやハム、ソーセージなどに入っています。これが入っているとピンク色の美しい色になるためです。

これもやはり、きれいな野菜同様、消費者が、きれいな見た目を好むからでしょう。

日本の私の自宅の近所にあるスーパーのハム、ソーセージ売り場で、地味な色のハムを探しても1種類置いてあるかどうかです。そして、それらは値段が高いのです。大量に生産されていないものは値段が上がります。

身体に良いものが少なく、値段が高いというのはおかしい話です。

多くの消費者が求めるようになれば値段が下がることでしょう。
国民が健康のことを第一に考え、見た目がきれいなものを求めることをやめれば世の中が変わっていくのです。

私は発色剤入りのものは極力買わないようにしています。
けれども、外食をしたり、外でサンドウィッチを買ったりすると避けることができません。頂きものの高級ハムにももちろん亜硝酸ナトリウムは入っています。もったいないので、まさか捨てるわけにいきませんから戴きます。

少量であれば身体には影響ないとされていますから、たまに食べるくらいなら良いかなと思っています。そして、あまり神経質にならず、栄養療法の大量ビタミンC摂取により毒物を解毒することで発がんを抑えるのが良いと考えています。

リンゴンベリーの黒パン

さて、LIDLのパンの話に戻ります。

少し前まで、お気に入りNo1だったのは、リンゴンベリーの黒パンです。

リンゴンベリーは血管を丈夫にして健康に良いので、リンゴンというだけで反応してしまう私ですが、このパンもなかなか美味しいのです。

とても大きくて、長さが20センチ以上、幅は12センチくらいあります。

これを初めて買ったのは、カロリンスカ研究所で私の隣に座っていた可愛い修士の学生さんが教えてくれたからです。

ある日、遅めのランチを一人で食べていたところ、彼女がやってきて、
一緒に座ってもいい?
と、サンドウィッチを広げました。パンを温める器械でホットサンドにしてとても美味しそうでした。

そのサンドウィッチの大きいこと!
驚きなのは、パンがLIDLのリンゴンベリーパンで、しかも長く太いパンを縦に切ってサンドウィッチにしているところです。
ちょうどこんな感じです。

食べてみる?

といって私に少し切り分けてくれました。
中身は、キノコと豆腐のソテー。バター醤油味です。
それにチーズとルッコラ、トマトが入っています。

豆腐をサンドウィッチにはさむなんて!
とても新鮮な美味しさでした。

これは、彼女がアルバイトをしていたカフェのメニューなのだそう。

私はそれを教えてもらった日にリンゴンベリーのパンを買って、さっそく試したのでした。

LIDLにはその中身の豆腐も売っています。ですが、その豆腐はとても固く、木綿豆腐の水分をほとんどなくしたような感じです。切ってソテーにするにはもってこいです。

キノコは、シャンピニオンという日本でいうマッシュルーム。茶色と白があります。

カフェで食べたらさぞかしおしゃれなサンドウィッチだろうと思える出来上がりになりました。写真を撮り忘れてしまいました。。。

教えてくれた彼女は、ロシア出身なのですが、ロシア語はもちろん、スウェーデン語、英語もペラペラです。あまりにも早口なので、私は会話についていくのに必死でした。
ボート部に入っていて、週に2回、朝5時から朝練。とってもタフです。
朝練から研究所にやってくると、真っ白な肌に、頬がピンク色で見とれてしまうほどでした。

今年の1月、彼女は自転車にすべての荷物を積んで、オーストラリアを何千キロも旅すると出かけて行ってしまいました。。。
3月に3500キロの旅を無事終えたそうです。でも、すぐにイランへ。。。無事なのでしょうか。。。

あるとき、彼女の机にお茶をこぼしてしまったことがありました。
実験ノートを濡らしてしまい、慌てて不在の彼女にメッセージを送ると、

Hi,don’t worry!

とすぐに返事が。
とても素敵な学生さんでした。

そんな彼女が教えてくれた簡単レシピがほかにも。

シャンピニオンのチーズ焼きと、チーズのベーコン巻き。

彼女と、オランダからの学生さんのお別れパーティーのときに、彼女が料理を担当して作ってくれたのです。
どちらも簡単で美味しく出来上がりました。


ロシア、オランダ、ドイツ、香港、リトアニア、スロベニア、インド、スペインからの学生さんたちです。
23歳~25歳の若者の中になぜか私。。。

大学でいつも学生さんと過ごしている私でも、

「お別れパーティー、Michikoも来るでしょう?」

と誘われたときにはどうしようかと思いましたが。。。とても楽しく過ごしました。
サーモンのお寿司と、梅酒を差し入れましたが、どちらも大人気でした。

私のいる部屋は修士&博士の学生さんが多く、10人くらいでわいわいおしゃべりをしています。それにしても、若者はみな英語が上手。
日本の大学生にも頑張ってもらいたいものです。

彼女に教えてもらったシャンピニオンのチーズ焼きは家でも何回か作りましたが、きのこが苦手な子どもたちも美味しい美味しいと言ってよく食べてくれました。


私のブログは今何位でしょう?