宮川路子の水素栄養療法

主治医が教えてくれない水素・栄養療法の話   うつ、がん、アンチエイジング

糖尿病の治療 糖質制限

糖尿病の治療も基本は糖質制限

前の記事で糖質制限についてお話ししましたが、糖尿病の患者さんの健康管理も糖質制限がポイントとなります。
私は以前、新井圭輔先生のがん治療に加えて、糖尿病治療(低インスリン療法)を外来で勉強させて頂いていました。新井先生の糖尿病治療は、

糖質制限
運動療法
動脈硬化治療
高血圧治療

です。

外来では患者さんが、長年使用していたインスリンをやめて、健康を取り戻していくのを見せて頂きました。
 “新井理論”は、
「糖尿病の合併症は、インスリンによって引き起こされる」
というものです。
現在の糖尿病治療からすると、かなり過激な仮説ではありますが、実際の患者さんの状態をみると、核心を突いた説であろうと思うようになりました。

新井先生は、常に
「定説は真実とは限らない」、とおっしゃっています。

梅原猛氏の
「すべてを疑い、権威に対して戦うことが哲学者の任務」との言葉を引用して、
「デカルトの『方法序説』によって私は学問の方法を学んだ。学問にはまず『疑い』がある、その疑いは、それまでの通説に対する深い疑いである。そのような長い疑いの末、直感的に一つの仮説を思いつく」
とFacebookにも書いていらっしゃいます。

新井先生の“低インスリン療法”は、いわゆる“科学的根拠”に基づいたものではありません。糖尿病の治療についての多くの論文では、高血糖が合併症の原因であるとして、インスリン治療を勧めています。

糖尿病学会の治療ガイドラインに真っ向から反対し、現在の日本における専門医の糖尿病治療を否定する新井先生の治療は、専門医からみれば、とんでもない、ということになるのでしょう。最近では糖尿病学会も徐々に糖質制限治療については効果を認めはじめたようですが、いまだ食事・運動療法に加えてインスリンを出す、加えるという治療が治療の柱となっています。
ですがこのインスリン治療には低血糖の副作用があり、それを防ぐために糖質を摂取するというなんとも矛盾した状況が作り出されているのも事実です。

私は糖尿病の専門医ではありませんから、自分の目で見て学んだことを素直に信じて患者さんに糖質制限指導を行っています。

新井先生の治療法(新井メソッド)は徹底した糖質制限と、SGLT2阻害薬(後でご説明します)、そして動脈硬化治療、高血圧治療の組み合わせです。これにより、合併症の根本的原因となる“血管障害”を防ぐのです。1型糖尿病の型を除き、原則インスリン治療は行いません。
先生のクリニックでは多くの患者さんが血圧は正常(140/80未満)となり、血糖値はある程度高いものの、糖尿病の合併症は出ていません。しかも、驚くことには、他の病院でインスリン治療を受けてすでに網膜症や足の潰瘍などの合併症が出ていた患者さんも改善しているのです。

患者さんにとって、長年使用してきたインスリンを止めることは、かなり勇気がいることです。主治医からは「インスリンを止めるなんて無謀だ」と非難されますし、主治医のところには通えなくなってしまいかねません。新井先生は、診察の際に、インスリンを止める決意をした患者さんには個人の携帯電話番号を渡して、「インスリンを止めて何かあったらいつでも電話してきていいから」、とおっしゃっていました。実際には、インスリンをやめたとしても、緊急を要するような事態になることはまずないそうです。それどころか、患者さんの状態は良くなります。
ではなぜ、インスリンを止めた方がよいのでしょうか?

インスリンは猛毒、発がんの原因

糖尿病(2型)の患者さんは、糖質制限などの適切な方法で治療ができれば若々しく長寿を全うできる、とても恵まれた体質の持ち主なのだと新井先生はおっしゃっています。

インスリンは猛毒であり、これが細胞、血管を障害するのだから、それが出ない体質は素晴らしいということです。実はインスリンに発がん、がん細胞を増殖させる作用があることは多く報告されています(1-7)。

また、インスリンが老化の制御に関わっていることはすでに明らかとなっています(8)。ショウジョウバエ、線虫、マウスにおいてインスリン様ペプチド、インスリン様成長因子、脂肪親和性のシグナル伝達因子、ステロールなどが老化を促し、これらのホルモンの濃度低下や受容体の機能の抑制は老化を抑え、寿命を延長させることが示されているのです。

インスリンは高血圧を引き起こす

インスリンの血中濃度が増加すると、高血圧、心血管疾患のリスクが上がることも報告されています(9,10)。新井先生の治療では、実際に低インスリン療法、動脈硬化治療によって、血圧が下がり、降圧薬を減量したり、止めたりすることができる患者さんが多くいます。高齢の患者さんも多い中、血圧のコントロールが非常に良いのは驚くべきことでしょう。
ちなみに新井先生は、白衣高血圧もれっきとした高血圧だというお考えです。血管の弾力性があれば、診察室で緊張しても血圧が大きく上昇することはないとおっしゃっています。

低インスリンは健康の秘訣 がんの予防、アンチエイジング、長寿

がんや高血圧を引き起こすインスリンの濃度をいかに低く抑え続けるか、ということが糖尿病の人だけではなく、すべての人にとっての健康の秘訣です。
インスリンを出さないことが、アンチエイジング、病気の予防、長生きのために重要なポイントなのです。そのためには血糖値を上げない食事、糖質制限が大切なのです。血糖値が上がればインスリンが分泌されますから。

逆に、インスリンの分泌能力が低下している糖尿病の患者さんは、インスリンの血中濃度が上がらないため、適切に管理すれば、ずっと若々しく、長寿を全うすることができるのです。

確かに糖尿病無治療の患者さんは肌の色つやもよく、太っていることも多いので、とても若々しく見えます。けれどもその人達がひとたびインスリン治療を開始すると、あっというまに“しょぼくれて”しまい、肌はかさかさとなり、老け込んでしまいます。私の知り合いにも何人もこのような人がいます。

そして、一生懸命がんばって、インスリンをうち、血糖値は理想的に保っていても、腎機能が低下して透析を受けなければいけなくなったり、心筋梗塞などで亡くなってしまうことが多いのです。最近の論文(11)では、インスリン治療を受けている糖尿病患者は受けていない糖尿病患者に比較して、心疾患による死亡リスクが上昇することが報告されました。これはまさにインスリンの副作用だと考えられます。

私は正しい情報をお伝えすることを自分の使命だと考えています。そのために、多くの論文を読み考えています。
今の日本の糖尿病治療の状況をみると、薬物療法については、かなり問題があるのではないかと感じます。

糖尿病治療の中で、できるだけ避けたいもの

インスリン注射

2型糖尿病ではできるだけ受けないようにしたいものです。1型の場合はインスリン注射が必要となります。
ただし、注意して頂きたいのは、糖質制限がまったくできない患者さんにはこのインスリンを受けないという治療法は危険でしかない、ということです。

「インスリンは打つのをやめるが、糖質制限は出来ない」という場合には高血糖による急性合併症が引き起こされ、生命に危険が生じます。糖質制限をしっかり行える方で、医師の指導の下、適切な糖尿病の薬をのみながらインスリンをやめるということになります。

参考 糖尿病の高血糖による急性合併症

1)糖尿病ケトアシドーシス
糖尿病ケトアシドーシスは、多くは1型糖尿病で見られますが、清涼飲料水を多く飲む2型糖尿病の若い患者さんにもみられるようになりました。そのため、ペットボトル症候群と呼ばれることもあります。
急激に血糖値が上がり、インスリンが不足した状態ではブドウ糖の代謝ができなくなるため、脂肪をエネルギー源とする代謝に切り替わります。このときに、生じるケトン体が血中に増えて高ケトン血症になり、ケトアシドーシス(血液が酸性になる)の状態となって悪心・嘔吐・脱水・意識障害・昏睡などが引き起こされるのです。脱水は、ブドウ糖が大量に尿に排出されるため、尿量が増えて体液や電解質が失われてしまうことにより起きます。そして、血圧が下がります。

糖尿病ケトアシドーシスは、インスリンが不足したり、インスリンの作用と拮抗するコルチゾル・アドレナリンなどのホルモンが増えると発症します。この状態になったら、すぐにインスリン注射、点滴による脱水、電解質の治療が必要です。放置すると死に至る可能性がある恐ろしい合併症なのです。

2)高浸透圧高血糖症候群
高浸透圧高血糖症候群は2型糖尿病で起こる急性の代謝失調です。以前は、非ケトン性高浸透圧昏睡と呼ばれていました。手術、感染症、心血管障害、脳血管障害、薬の副作用(ステロイド薬、利尿剤、βブロッカー、シメチジンなど)、経管栄養などによるインスリンの作用不足(インスリンの分泌はある程度保たれています)が原因で高血糖となる際に起こります。
高血糖によって利尿作用が亢進すると脱水によってさらに血糖値が上昇します。そして、高浸透圧血症という重篤な脱水による循環不全の状態となり、脳神経が傷害を受けます。ただし、上記の糖尿病性ケトアシドーシスとは異なり、著しいアシドーシスは認めません。
また、糖尿病性ケトアシドーシスが急激に発症するのに対し、症状が出るのが遅く、原因が起きてから数日の期間をおいて発症します。高齢者に多いのも特徴です。

3)感染症
糖尿病では血流障害、免疫力の低下などによって感染症に罹りやすく、治りにくい状態となっています。特に尿に糖がたくさん出ていると尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎など)にかかりやすくなります。また、風邪、インフルエンザなどの呼吸器感染症、消化器感染症、皮膚・軟部組織の感染症のリスクも上がります。特に下肢の感染では深部にまで達して下肢の切断を余儀なくされるケースも多いので、注意が必要です。

避けたほうが良い薬(インスリンの分泌を促す薬)

1)DPP4阻害薬:インクレチンを分解する酵素であるDPP4の働きを抑えることでインクレチンの働きを強くしてインスリンを増加させ、グルカゴン(血糖を上げるホルモン)を減少させて血糖値を下げます。
2)スルホニル尿素(SU)薬:インスリンを作る膵臓のβ細胞に働いてインスリンの分泌を増やします。
3)グリニド薬:膵臓からのインスリンの分泌を増やし血糖を下げます。

新井先生の糖尿病治療

① 糖質制限
② 運動療法:高齢者でも安全に室内で出来るようにと、安価な器械をご紹介になっています。
こちらです。
クレイジーフィットマッサージ
振動を与える運動器には様々な効果がありますが、安全性を考えると、このクレイジーフィットのように、支柱があって、手でつかむ場所がある器械がおすすめであると考えています。
③SGLT2阻害薬:尿への糖の排出を促進して血糖値を下げます。さらに、心血管疾患の死亡率を大幅に低下させると報告されています。
④ビグアナイド薬:メトホルミンが代表的なものです。肝臓における糖新生を抑制することにより血糖値を下げます。
⑤動脈硬化治療、高血圧治療

糖尿病治療のメインは適切な糖質制限であるべきであり、インスリンの分泌を上げる、追加するという現在の日本の糖尿病治療は誤りである、ということを新井先生はおっしゃっています。
糖尿病専門医にはにらまれてしまいそうですが、新井先生の治療実績を拝見すると、それは確かであろうと思います。そして、患者さんは自分で情報を探し、新井先生の御著書(12)を読んで、日本全国、遠くから新井先生の診察に訪れます。そして確実に結果を出しているのです。ちなみに新井先生は郡山と東京、2カ所で診察をしていらっしゃいます。先生のクリニックのサイト(13,14)には、新井先生のわかりやすい講演動画がたくさんアップされています。

インスリン治療の闇について

糖尿病データマネジメント研究会が行った58施設が参加した2017年の調査(15)によると、2008年には2型糖尿病患者の12.2%がインスリン注射を受けていました。2017年には4.2%と下がっていますが、いまだ多くの患者さんがインスリン注射を受けています。また、高齢化に伴って患者数は大幅に増えていますから、インスリン注射を受ける患者数は今後増加する可能性があります。
また、高齢者にはインスリン注射の自己管理は難しいこともあり、インスリン注射を処方されていても、打たずに放置している高齢者がいることも報告されています。インスリン治療を投薬治療に切り替える際にはDPP4阻害薬が選択されることが多いようです。

なぜインスリン注射の処方を医師が行うのでしょうか。本来は、しっかりとした食事指導、運動指導、そして適切な投薬でコントロールが可能な患者さんがインスリン注射を打っているースも見受けられます。インスリンの処方を受けていたクリニックでは、栄養指導、運動指導が全くなかったという患者さんもいます。もちろん、ほとんどの医師は適切な指導を行い、医学的に必要であるとの認識からインスリンを処方していると思いますが、かなりうがった見方をすれば、そこには、ある意図が働いているとも考えられます。

現在、糖尿病患者にインスリン注射を開始すると、医療機関に自己注射指導管理料、血糖自己測定器加算などの名目で、月に2万円程度、更に生活習慣病管理料の名目で1万円程度の収入が入ります。
自己注射指導管理料などは、本来はインスリン注射を開始する際に1回のみ、あるいは不安がある方は習熟するまで数回程度で良いと思われますが、注射を継続する限り、毎月自動的に支払われるようになっています。
これはいわゆる既得権であって、誰もここにメスを入れることができないでいます。これが一生続くのですから、医療機関は糖尿病患者をたくさん抱えれば抱えるほど安定した収入が手に入るというわけです。 
 
更にインスリン注射によって(新井理論によれば)合併症が起き、腎不全などで透析を受ける必要が出た場合には透析専門のクリニックに紹介(斡旋)します。紹介患者1人につき、透析病院から紹介料が100万円〜200万円支払われることもあるのです。
何故かというと、透析病院からすれば、新規患者の獲得は、大きな収入につながるためです。
ちなみに、透析費用は年間約500万円です。糖尿病患者はドル箱と呼ばれる所以です。

このような裏の事情を患者さんはよく理解しておかなければいけません。
もちろん、しっかりとした生活習慣病指導を時間をかけて行って下さる素晴らしい先生もたくさんいらっしゃいますが、いわゆる3分間診療で、

「食事はどうしていますか?しっかりカロリー考えて食べて下さいよ。運動してくださいね。」

といつも同じことを繰り返すだけで管理料をとっているクリニックも多くあるのが事実です。医療費明細をみて、もし生活習慣病管理料が入っていれば、診察の際に医師にしっかりと指導をお願いするようにしてください。上記の高額な管理料のために、インスリン注射が濫用されている傾向があると考えている人もいるのです。

 かなり過激な意見を書いてしまいましたが、これは関係者の間でよく交わされている意見であり、インスリン治療の闇と呼ばれるものとなっています。

参考:インスリン注射を受ける糖尿病患者の医療費項目
 在宅自己注射指導管理料:複雑な場合12300円、月に28回以上7500円、導入初期加算5800円
 血糖自己測定器加算:2型糖尿病で月に60回とすると、8300円
 生活習慣病管理料:8000円(処方箋を出す場合)、12800円(院内処方)

欧米における糖尿病治療ー日本との違いー

米国、欧州では、2型糖尿病の治療はメトホルミンとSGLT2阻害薬による治療が第一選択薬となっています。2018年10月にドイツ・ベルリンで欧州糖尿病学会(EASD)の年次学術集会が開催され、米国糖尿病学会(ADA)/EASDの2型糖尿病治療法についての合同レポートが報告されました。これはDiabetes Careに掲載されています(16)。

これによると、まずはメトホルミンが単剤で第一選択、効果が無い場合には心血管保護効果のあるSGLT2阻害薬を追加します(ただし、腎機能が正常である場合で、腎機能に問題があればGLP-1受容体作動薬)。日本で多く処方されているDPP4阻害薬の処方は欧米では非常に少ないのが特徴的です。メトホルミンの薬価は非常に安く、しかも抗がん作用(17,18)など様々な利点があり、不老長寿の薬(19,20)と考えられているのです。

これに対し、日本では、年々DPP4阻害薬の処方割合が増加しており、その傾向は専門医よりも一般医において顕著となっています(21)。
残念ながら、これは医学的な視点に立ったものではなく、製薬会社による大キャンペーンによるものと考えられます。私も2009年の発売当初から様々な媒体を通じてこのDPP4阻害薬の教育(売り込み)を受けたことを覚えています。

薬物療法のパラダイムシフトと呼ばれたDPP4阻害薬は低血糖が起こりにくい、体重を増やさない、安定した血糖降下作用があるといった利点があるというふれこみで、この10年間で急速に普及しました。高額な新薬を売り込むことで、製薬会社は莫大な利益を得ています。また、薬剤の種類も単剤から多剤併用へと変化しています(22)。

メトホルミン、SGLT2阻害薬を合わせた治療は、HbA1cと体重減少に効果があり、有用であるという論文が最近報告されており(23)、薬物療法の第一選択として間違いないであろうという印象です。

ただし、メトホルミンにはビタミンB12不足を引き起こす可能性があるため(24)、血液検査で確認をしながら補充を行うことが望ましいでしょう。個人的な考えとしては、水溶性ビタミンであるB12の過剰症はないため、日々サプリメントとして摂取することをお勧めします。

このページでは、通説に逆らう見解を述べております。是非ご自身でお勉強して頂き、大切な健康を守るために、良いと信じることができる治療法を選択してください。

アメリカ糖尿病学会のコンセンサスレポート

最近、アメリカ糖尿病学会がコンセンサスレポート(25)を発表しました!
なんと、糖質制限を推進するという、素晴らしい内容です。
以下にその内容をご紹介します。

栄養の摂り方について

糖尿病の患者さん、糖尿病のリスクがある人には炭水化物、タンパク質、脂肪によるカロリー摂取の割合は特に定めない。これらの三大栄養素の配分は個別に判断するべきである、ということです。
日本では厚労省、糖尿病学会が総カロリーの5から6割を炭水化物で摂取するように推奨していますが、これには全く根拠がないということになるのです。

食事の摂り方について

①デンプンの少ない野菜を摂る
②砂糖、精製穀物を控える
③できるだけ加工されていない、自然の食品を摂る

が推奨されています。

糖尿病患者の糖質制限は、血糖を改善するためにもっとも効果的であるというエビデンスが多くあり、食事のバリエーションを広げることが可能です。
2型糖尿病の成人では、血糖値の目標を達成し、薬の服用量を減らすために、低糖質、超低糖質の食事が適応されるべきです。

低糖質では炭水化物を総カロリーの26%未満
超低糖質というのは、10%以下
に抑えることを想定しています。

糖質制限を危険であるとしてきた日本の糖尿病専門医が方針を改めなければいけなくなることは間違いありません。
糖質制限は多くの研究によって効果が確認されています。糖質制限こそが糖尿病の治療の神髄なのです。

ぜひ、糖質制限を実施してください。

2型糖尿病では、インスリンを打って、低血糖発作を防ぐために糖質を取るようなことをしてはいけません。

補足 1型糖尿病について

1型糖尿病の場合には、最低限のインスリン療法が必要となります。新井先生はトレシーバ(効果持続型溶解インスリン)を1日1回4〜10単位投与による管理を推奨していらっしゃいます。

参考文献

(1) Argirion I et al. Serum Insulin, Glucose, Indices of Insulin Resistance, and Risk of Lung Cancer.Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 26(10):1519-1524. 2017
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(3)Albanes D et al. Serum insulin, glucose, indices of insulin resistance, and risk of prostate cancer. Journal of the National Cancer Institute. 101:1272–9. 2009
(4)Goodwin PJ et al. Fasting insulin and outcome in early-stage breast cancer: results of a prospective cohort study. Journal of Clinical Oncology. 20:42–51.2002
(5)Hsing AW et al. Prostate cancer risk and serum levels of insulin and leptin: a population-based study. Journal of the National Cancer Institute. 93:783–9. 2001
(6)Limburg PJ et al. Insulin, glucose, insulin resistance, and incident colorectal cancer in male smokers. Clinical Gastroenterology and Hepatology. 4:1514–21. 2006
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(8)Tatar M, Bartke A, Antebi A. The endocrine regulation of aging by insulin-like signals. Science. 299(5611):1346-51.2003
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(11) Huynh T et al. Comparison of Outcomes in Patients With Diabetes Mellitus Treated With Versus Without Insulin + Heart Failure With Preserved Left Ventricular Ejection Fraction (from the TOPCAT Study). Am J Cardiol. 2018 Nov 24. pii: S0002-9149(18)32103-9.
(12) 新井圭輔 糖尿病に勝ちたければインスリンに頼るのをやめなさい 玄冬社
https://www.amazon.co.jp/%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85%E3%81%AB%E5%8B%9D%E3%81%A1%E3%81%9F%E3%81%91%E3%82%8C%E3%81%B0%E3%80%81%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%81%AB%E9%A0%BC%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%82%92%E3%82%84%E3%82%81%E3%81%AA%E3%81%95%E3%81%84-%E6%96%B0%E4%BA%95-%E5%9C%AD%E8%BC%94/dp/4344993225/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1547641288&sr=8-1&keywords=%E6%96%B0%E4%BA%95%E5%9C%AD%E8%BC%94
(13)あさひ内科クリニッック
http://e.oisyasan.ne.jp/asahi-cl/
(14)上中里医院
http://www.kaminakazato-cl.com/
(15) http://jddm.jp/data/index-2017.html
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(18) Coyle C et al. Metformin as an adjuvant treatment for cancer: a systematic review and meta-analysis. Ann Oncol. (12):2184-2195. 2016
(19) Barzilai N et al. Metformin as a Tool to Target Aging. Cell Metab. 23(6):1060-1065. 2016
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(21) 小橋京子、平野勉. 東京都における糖尿病治療薬の処方動向。昭和学士会誌74(6):661-8 2014
(22) 日本医師会総合政策研究機構 ワーキングペーパーNo403糖尿病診療の実態 2018年1月
http://www.jmari.med.or.jp/download/WP403.pdf#search=’%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF+%E7%97%85%E9%99%A2+%E5%87%A6%E6%96%B9+%E5%89%B2%E5%90%88′
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