宮川路子の水素栄養療法

主治医が教えてくれない水素・栄養療法の話   うつ、がん、アンチエイジング

スウェーデンこぼれ話 ストックホルムの不動産・住宅事情 価値観

ストックホルムの住宅とサマーハウス

ストックホルム市内で私が歩き回っているあたりには、自宅を素敵に飾っている人が多いような気がします。招かれて訪れたおうちも、一軒家、アパートを問わずとてもおしゃれな内装で、こだわりのアートやお花が美しく配置されていました。

外から家の中が丸見えの家もあります。みられることをあまり気にしていないようで、カーテンを開けっ放しにして、夜暗くなって電気をつけてもそのままの家がたくさんあるのです。
もちろん、人に見せられるような素敵なおうちの人がカーテンを開けているだけなのかもしれませんが。

中にはショールームのようなおうちも。
あまりに素敵で思わず立ち止まって中に見入ってしまうこともあります。
日本でこれをやったら、完全に不審者です(笑)!

私が思うに、スウェーデンの人は長く暗い冬を明るく自宅で過ごすために居心地の良い空間づくりを心掛けているのではないかと。
IKEAで家具を定期的に買い替えて模様替えを楽しむ人も多いようです。
クッションカバーやカーテン、食事のときのナプキン、キャンドルなども華やかな色合いで、部屋を美しく彩っています。

ちょうど6月半ばから始まる夏休みを前にした5月半ば頃から、サマーハウスの手入れや模様替えに気合が入っている人がたくさんいるようです。

サマーハウスを持つということは、日本でいう別荘のイメージとは違って、ストックホルムの人にとって、そんなにハードルが高いことではないようです。
私の以前の職場の女性研究者も30歳くらいのときにすでにサマーハウスを夫婦で購入していました。多くのスウェーデン人がサマーハウスを所有しています。

IKEAに行くと、大掛かりな工事用品を買い込んでいる人で混みあっています。
こちらの人は、壁のペンキを塗ったり、壁紙を張り替えたり、大きな棚を作ったり、芝生を植えたり、なんでも自分でやるのです。長い夏休みをとって、少しずつ自宅の模様替えをしたり、サマーハウスの手入れをする、という人が多いようです。
何しろ、夏休みは4週間から6週間とるのが当たり前なのです。なんともうらやましい話です。

お花を飾る

お花をセンス良く活けているおうちもたくさんあります。
スーパーには必ずお花売り場があって、ものすごく良く売れているようです。
山のように置いてあった鉢植えのお花が次の日にはすっかりなくなっていたり。

もちろん、土地柄にもよるのでしょうけれど、夕方、花をもって家路についている人を結構みかけます。

こちらは近所の駅前のお花屋さん。素敵なお花がたくさん置いてあります。


こちらは通勤時、毎日歩いて前を通るスーパー。こんな風にたくさんお花やグリーンが置いてありますが、あっという間に商品が入れ替わります。
とても良く売れているのがわかります。



私の行きつけのLIDLでも、これらの鉢植えや花束が夕方にはきれいになくなります。

素敵なアパート

私が住んでいるアパートに、ずっと気になっている、とても素敵なお部屋があります。
雑誌から抜け出したようなお部屋なのです。
20代半ばと思われる可愛らしい金髪の双子の姉妹が住んでいます。
同じフロアなので、会えばご挨拶します。

昨年のクリスマスのころ、暗い外から見えたお部屋のあまりの美しさに、外から写真をぱちりと撮りました。外は真っ暗でしたが、カーテンは開け放たれていました。

左手の星形のライトは、クリスマス用の飾りで、12月に入ったころから1月半ばくらいまで、多くの家が窓辺にこれをぶら下げています。
そして、右手のフレンチバルコニーの手すりにはイルミネーションが取り付けられていました。
うっとりしてしまいました。。。

そして、なんとつい最近、そのお部屋が売りに出されたのです!
すかさず、オープンハウスに行ってみました。

そのお部屋は、外から見ていたよりも、もっと、ずっと素敵でした!
白、グレー、黒を基調としてシックにまとめられていますが、若い住人らしくベッドまわりは華やかな雰囲気です。


窓辺に置かれた2つのグリーンの輪はクリスマスから半年くらい経って、かなり大きくなったようです。上の写真と比べてみてください。

その他にも、部屋のあちこちにグリーンが飾られています。

実は私も日本にいるときからあこがれだったモンステラの小さいのを姉からプレゼントしてもらい、リビングに置いています。葉っぱをふいたり、水をあげたり、陽のあたる場所に動かしたりして大切に育てていたところ、何倍にも大きくなりました。
植物も愛情をかけるとすくすく育つと感じました。。。


双子の姉妹のアパートのオープンハウスには何組ものお客さんが訪れていました。
カウンターに置かれているノートパソコンは不動産屋さんのものです。

67㎡ですが、バスルームを含むすべての部屋が東側の庭に面していて、明るく、開放感があってとても広く感じます。


広々としたベッドルームが二つ。リビング、キッチン、バスルームをはさむ形で個室が両端に配置されています。
ふわふわの羽で作られたベッドルームの照明も素敵。



リビングのテレビの配線もすっきりと隠されていて、おしゃれなコーナーとなっています。


バスルームも窓があって明るい空間です。やはりモノトーンでまとめられています。鏡に映っているのは、洗濯機と乾燥機、そしてその上の大理石の台と収納です。

そういえば、姉妹は二人とも服装はいつも黒がポイントです。
日本人は黒髪なので、全身黒を着ると重くなってしまいますが、金髪の人は黒がとても良く似合います。。。

こんな素敵なお部屋を売り払うなんて。。。
と思いましたが、きっとお年頃なので、それぞれがパートナーを見つけて、別々に住むことになったのでしょう。。。

このお部屋は6000万円くらいで落札されたようです。
すぐに次の住人が引っ越してきましたが、インテリアもまったく変わってしまい、とても残念な気持ちになりました。

スウェーデンの不動産の売り出し

スウェーデンでの不動産の売り出しは独特です。
売り出しの前にできるだけきれいに、美しくして写真を撮ります。そして、広告用の冊子を作ります。

美しい写真とともに売り出しが告知されます。

次にオープンハウス(内覧会)が催されます。たいていは日曜日と、平日の2日間。昼間と夕方の時間帯です。


アパートの入り口にオープンハウスの日にちと、不動産の情報が貼りだされるので、近所であればわかりますし、インターネットにもアップされますので、そのあたりの不動産に興味を持っている人がたくさん訪れます。

そして、販売はなんと、オークション形式
競っている人が何人もいると値段がどんどん上がります。
不動産屋さんが間に入りながら競り上がり、落札されます。
オークションですから、心理戦となるようです。
日本では、売値は固定されていて、申し込み順で初めに申し込んだ人が権利を獲得しますので、かなり趣が異なります。

ただし、人気物件は水面下で交渉が行われてオークションが始まる前に売れてしまうことも。

最近も私のアパートの上の階にある100平米以上の広い部屋がオープンハウス前に売れてしまっていました。。。
売主の希望額以上を提示する買主がさっさと交渉して買ってしまったものと思われます。
価格は日本円で1億5千万以上ではないでしょうか。

私の姉は不動産にとても詳しいため、姉からスウェーデンの不動作事情についていろいろと教わっています。

その影響で、近所で不動産の売り出しがあると見に行くようになりました。
もちろん、買おうと思っているわけではなく、趣味のようなものです。
素敵なインテリアなどを見るだけで勉強になります。
しかも、不動産の値段を見ると、経済の勉強にもなります。

この広い物件も姉と一緒に見に行こうと思っていたのですが、売れてしまってオープンハウスも中止となり、とても残念でした。。。

不動産の購入と不動産の価値

不動産は高額の買い物ですが、もちろん、みんな現金で買うわけではありません。
ほとんどの人は借金をします。

かなりの額の借金を背負うことになるのですが、不動産の価値が安定しており、日本のように不動産の値段が下がることがほとんどないため、銀行がアパートを担保にしてお金を貸してくれます。
そして、月々支払うのは最低、利息だけ、ということでも良いらしいのです。

元本はまったく返さなくても、年月が経てば不動産が確実に値上がりするので、売れば余裕で返済できるようになるという目論見のようです。

実際に、10年前と比べるとストックホルム市内の不動産の値段はかなり上がっているそうです。
実は今日、帰り道に、仲良しになったカフェのマスターと会っておしゃべりをしたのですが、マスターは10年以上前に購入したアパートが10倍以上になっていると話していました。
オステルマルムというストックホルム一の高級住宅街のアパートだそうです。
「売れば税金を払わなくてはいけないけれど、すごいラッキーなことだよね!」
とニコニコしていました。
スウェーデンには実際、そういうラッキーな人が結構たくさんいるそうです。

日本では考えられない幸せな話です。不動産の価値がまったく違うのです。
もちろん、この状況は移民が多く流入しているため、住宅が不足しているということも影響を与えているのだと思われます。

新築物件を建築の計画段階での売り出し時に購入して、出来上がったときには相当値上がりしていることもあるそうです。そこでそのままさっと売り払って大金を儲けるツワモノも。

そして、中古物件の売買においては、不動産屋さんへの手数料は売主だけが3%払います。
買主は手数料を払いません。
このシステム、とってもいいですね!

日本では売主、買主ともに3%ずつ払いますから、不動産屋さんの収入が倍になります。
その分、お客さんの負担が増えますから、気軽に売ったり買ったりできなくなるのです。

ストックホルム市内では、不動産が確実に値上がりするということ、そして手数料も安いということから、どんどん住み替える人も多いようです。

カップル2人が初めは50平米くらいの小さい部屋に住み、子どもができて手狭になると少し広い部屋に移り、子だくさんの人はさらに郊外の広いところに引っ越し、という風に住み替えていく、という感じです。

ですから、売ったり買ったりの件数が多く、不動産市場も、より活気が出るのではないでしょうか。
そして、日本の固定資産税というようなものがありません。
しかも、相続税も無料です!
それなのに、国は無借金の健全経営。
なんとうらやましいことでしょう。。。

相続税をなくすると、お金持ち優遇になるのでは?
と質問したら、
いやいや、そんなことはない。以前は貧しい人たちが相続税を払えなくて家を売らなければいけなくなることが多かったから、それがなくなって、貧しい人も同じように助かっているんだ。
と。

日本でも同じようになればよいのに、と思いました。

アパートの管理費について

スウェーデンのアパートの管理費も少し日本と異なっています。

同じアパートの同じ広さの部屋でも管理費がかなり違うことがあります。
たとえば私が住んでいるアパートは、2つの建物に分かれているのですが、この2棟では、管理費に大きな違いがあります。

一つの建物にはテナントが1階に入っていますが、私が住んでいる棟には何もテナントがありません。

良いテナントが入っているアパートほど管理費が安くなります。
建築したときに、アパートの管理組合が作られますが、もし建物がテナントスペースを所有していると、それが賃料を生み出します。
管理組合のようなものが建設会社から建物をすべて買い取り、その組合が個人に売り出すということもあるようです。すると、その組合がどのように建物全体を運営していくかということを決めるのです。

建築するときからテナントが入るかどうか計画されます。これが将来もずっとアパートの運営に影響を与えるのです。

テナントスペースを作ると建設会社の初期収入が減りますので新築売り出し時の一戸当たりの値段は上がりますが、テナントが付いてくる(管理組合の収入になるということは、結局全戸で所有するようなものです)となると、長い目で見れば維持コストを大幅に抑えられることになります。

アパートの管理組合は初め借金を負っているケースが多いのですが、管理費だけでそれを返していくのと、テナント収入があるのでは大きな違いが生じるわけです。借金が減ると、管理費は下がることもあります。

古いアパートで、1階に銀行や、システムボラーゲット(国営のお酒屋さん)などの優良なテナントが入っている場合には借金がゼロで管理費も無料なんていうこともあるのだそうです。

また、管理費は固定ではありません。借金がある場合には、利子が上がると管理費がぐっと値上がりするそうです。
そのような危険性があるため、テナントが無いアパートの値段は低く抑えられ、優良なテナントが入っているアパートの価値は上がります。

中古物件がオークションで売られるときにはこのような条件が値段にかなり影響を与えます。管理費が安い物件は人気があり高い値段がつきますし、管理費が高い物件は人気が低いため、オークションで競う人も少なくなる可能性が高いのです。

日本ではこういうことはないですよね。。。

オープンハウス(内覧会)巡り

私は姉の影響を受けて今までに近所の売り出し物件のオープンハウスをいくつかまわって、冊子を貰いました。
せっかく見学に行っても、人気物件は冊子が足りなくなってしまっていることもあったので、貰うことができず、とても残念でしたが、後から眺めてもインテリア雑誌のようで美しく楽しむことができます。

不動産会社によって、また物件によっても冊子や写真の雰囲気が違います。

見に行ったお部屋の数々は、本当にこんなに美しくして住んでいるのかしら?と思うほど、美しい状態でした。
ウォークインクローゼットの中がブランドのお店のようだった部屋もあります。。。上の写真で真ん中に写っています。

このクローゼットは、ブランドもののバッグや、箱が芸術のように美しく並べられていました。

でも、裏話を聞くと、売主は内覧会の日のためにいらないものをすべて処分し、処分できないものは地下の倉庫に押し込むのだそうです。
アパートには必ず地下にかなりの大きさの倉庫がついていますので、そこを有効活用するわけです。
ちょっと安心してしまいました(笑)。

そういえば、あの可愛らしい姉妹も内覧会の前の日にせっせと大きな袋をごみ置き場に運んでいるのを見かけました。

引っ越しが決まってからは、いろいろなものを処分したり、きれいなものは、
「ご自由にお持ちください。」
という張り紙をしてポストの横に置いています。

昨日もスーツケースが置いてありました。

後日談ですが、このスーツケース、私が頂いて、日本に帰国の際に荷物をたくさん入れて持って帰ってきました!
私が利用しているフィンエアーはエコノミークラスでも一人当たり23キログラムのスーツケースを2個預け入れることができます。
今回の帰国では、日本の学校に体験入学するために一緒に帰国した姉の双子と姉、私と次男の5人で合わせて10個。姉家族の荷物はスーツケース2個だったので、余った枠を使わせてもらい、それでも足りなくて1個分買い足し、スーツケース9個分持ち帰りました。。。おかげで送る荷物は無しでとても助かりました。

人気のある部屋の方角

日本では、当然南向きの部屋が人気です。次に東、そして北と西でしょうか。
すべてが北向き、西向きというような部屋はないと思います。

スウェーデンでは、なんといっても西向きが人気があるようです。

もちろん、南向きも良いようですが、日の長い夏の白夜の時期、夕方から夜にかけてずっと陽が入る西向きのベランダが付いた部屋はかなり人気があります。
ベランダというより、広々としたバルコニーでしょうか。

もちろん、小さい場合でも居心地よく整えています。


こちらは、見学に行ったあるお部屋のバルコニー緑が美しく、こういうところに座ってお茶を飲んだら美味しいだろうなと感じました

広いバルコニーがある場合には、応接セットのようなしっかりとしたソファや机を置いて、外で長時間過ごしている人がたくさんいます。
外で食事をしたり、ワインを飲んだり、寝っ転がって読書をしたり、ゆったりとくつろいでいます。
ですからIKEAでも外用の応接セットなどが充実しています。

短い夏ですから、できるだけ日に当たりたいというスウェーデン人の要求を満たすのが西向きのバルコニー付きの部屋なのです。
広いバルコニーがついているだけで、価格が1000万円くらい変わってくることもざらなのだそうです。

賃貸物件について

こちらの不動産の特徴をもう一つ。

こちらでは投資目的でアパートを買っている人は日本のように多くありません。
というのも、管理組合が厳しく、他人に貸し出すことを規制しているところが多いのです。

アパートには、必ず玄関に持ち主の名前がリストになって貼りだされています。

このおかげで、郵便物も、通りの名前と番号(番地)だけで届くようになっています。

日本は最近ポストにすら名前を出していない家が増えています。
ストックホルムでは、アパートの建物すべての部屋の持ち主の名前、そして部屋の広さまで一覧表になって入り口に貼られていることもあります。かなりの個人情報ですから、びっくりです。

そして、そのリストに載っている持ち主以外の人が住んでいると注意を受けることもあります。
人に貸すときには管理組合の了承を得なければいけないところが多いのです。しかも、賃料も管理組合の了承を得なければいけないようです。
おそらく一棟まるごと持っていれば文句は言われませんが、そんな大金持ちはなかなかいないでしょう。

ですから、賃貸物件がとても少なく、日本からの家族連れの留学では苦労している人が多いのです。

博士号を持っている研究者はWenner Gren財団が所有している研究者専用のアパートに申し込みをして運がよければそちらに入ることができます。ただし、人気が高く、現在3年待ちだそうです。

それもそのはず。家賃の補助が財団からあるため、市価の3分の2くらいの値段で入居できるのです。しかも家具、食器などすべてついています。

ただ、3年待ちでは入居はあまり現実的ではありません。
留学を計画してすぐに申し込んでも3年たたないと入居できないというのでは、かなり厳しいでしょう。
そんなに長く渡瑞を待ってはいられません。
留学が決まってから1年くらいで日本を発つとなると、留学期間が2年を超えて3年、4年間なければ恩恵には与れないということになると思います。
そして入居期間は2年間までです。

息子の友人家族も引っ越し先が見つからないとぼやいていましたが、最近引っ越しして、学校も転校してしまいました。

私も前回、11年前の留学のときにはWenner Gren Center Apartmentに住んでいました。

これは、カロリンスカ病院から撮ったベネグレンセンターと、アパートの写真です。ストックホルムではあまりない高層ビルがベネグレンセンターのオフィス棟で、その左下に映っている円形の建物がアパートです。中庭を取り囲んで4階建てのアパート、全部で200戸以上の部屋があります。

傍には私がいるカロリンスカ研究所だけでなく、スウェーデン工科大学、ストックホルム大学など、世界トップレベルの研究機関があります。これらに留学、研究に訪れる外国人研究者のためのアパートなのです。

短期であれば、持ち主がちょっとどこかに行っている間、ということで3か月とか、半年とか、1年間とか借りることができます。ただし、この場合、いつ出て行ってくれと言われるかわかりませんし、下手すると3か月や半年ごとに住居を探して引っ越しをしなければいけなくなる可能性もあるのだそうです。

ストックホルム市内は不動産の価値がとても高いのです。
一昨年の10月にローンについての規制(不動産を購入する際にある程度の頭金がないと借りられなくなった)がかかったため、初めて一時的に不動産の価格が下落しましたが、それまではずっと上昇傾向にありました。

けれども、今はまた値段が戻ってきています。

不動産を買っておけば、財産が増えることはあっても減ることはないのです。
しかも、何年経った物件でも、です。

ストックホルム市内は土地が高いので、一軒家はほとんどありません。すべてがアパートです。
築100年というのも当たり前です。
きちんとリノベーションして、美しい部屋になっています。
古いほど価値が上がることもあるそうです。
地震がない、というのも理由の一つです。
一度建てると永遠に使い続けることができるのです。

通勤の通り道に不動産やさんがあって、宣伝をよく見ていますが、

こんな感じです。
ガラス越しに写真を撮ったので、私の影が映りこんでしまっています。。。

バーサスタンという、高級住宅街なので、お値段が高めです。
開始価格は4.475ミリオンKr。日本円で5800万円。ここからスタートします。この値段は売主が最低欲しいと思っている金額です。
広さは50㎡。建築は1885年です。
なんと、134年前!
信じられませんね。

古い物件にはとても価値が高いものがあります。
昔の建物は天井が高く、3メートル以上の天井高というようなお部屋もあります。
そういうお部屋はとっても人気があります。

また、古い建物には屋根裏部屋がありますが、今屋根裏部屋はものすごい人気だそうです。

写真の右手に見えているような建物の一番上に窓が見えますが、屋根裏部屋です。こういうところが人気なのです。

私の知り合いでも、屋根裏部屋を買ったという人がいて、みんなにとものすごくうらやましがられていました。
高かったでしょう!
と。

アパートの玄関の鍵

アパートはオートロックです。郵便屋さんは、すべてのアパートの扉につけられた共通の電子錠解除器(のようなもの)を持っていて、それで玄関の電子錠を解除して中の郵便受けに配達します。
このようなカギを持っているのは、郵便屋さん、消防署、警察、そしてごみ置き場も同じようなシステム(外からごみ置き場に入れるカギ)で、ごみ収集の会社もこの鍵を持っているのだそうです。
なんとも合理的なシステムです。
そして、その鍵の電子情報は定期的に変更されるのだそうです。
建物は古くても、システムは最新なのだなーと感じました。

スウェーデンに見習いたいもの。
それは女性の活躍とか、社会福祉だけではありません。

物にしても、家にしても、古いものを大切にしてずっと使う。

私は物の価値基準、生活の仕方、について、見習っていきたいと感じています。

この記事は1か月以上前に書いていたものですが、帰国のバタバタにまぎれて投稿がすっかり遅くなってしまいました。。。

私のブログは今何位でしょう?